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国宝・彦根城を頂く金亀山の麓にある「彦根城博物館」へ行ってきました。 [彦根城博物館]

2020年1月26日(日曜日)午後1時45分頃、国宝・彦根城が建つ彦根山(金亀山)の麓にある彦根城博物館へ行ってきました。

200126彦根城博物館01、内堀越しに見る.JPG
~ 彦根城内堀の向こうに見えるのが、旧彦根藩表御殿(政所)跡に建つ彦根城博物館です。

彦根城博物館は1987年(昭和62年)2月11日に彦根市市政50周年を記念して開館したミュージアムで、その建物は彦根藩の政所であった表御殿を復元したものです。

200126彦根城博物館02、アプローチ.JPG
~ 彦根城内堀にかかる表門橋を渡った付近より撮影、正面に見えるのが彦根城博物館の玄関です。




井伊家の教え 彦根藩・末裔の娘が語る赤備えの一族

井伊家の教え 彦根藩・末裔の娘が語る赤備えの一族

  • 作者: 井伊裕子
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2016/12/07
  • メディア: 単行本


さて、この日が開催最終日だったテーマ展「蓬莱-寿ぎの文様-」は、「蓬莱-遥かなる理想郷-」と「寿ぎの蓬莱意匠」(蓬莱台と蓬莱飾り・蓬莱の文様・能に見る「蓬莱」・和菓子にみる「蓬莱」)で構成されており、古代中国の神仙思想に由来する理想郷としての「蓬莱」にまつわる種々の作品が展覧されていました。

200126彦根城博物館03、テーマ展「蓬莱-寿ぎの文様」.JPG
~ テーマ展「蓬莱-寿ぎの文様-」が開かれている展示室1。

今回のテーマ展において展覧されている作品の中でわたしがもっとも興味を持ったのは、井伊家13代井伊直弼(1815~1860)作の「多賀大社杓子菓子器」です。

200126彦根城博物館17、井伊直弼作「多度大社杓子菓子器」.JPG
~ 「多賀大社杓子菓子器」は、大名茶人として知られる井伊直弼が延命長寿の縁起物として知られる多賀大社の「お多賀杓子」の柄を切り落として仕立てたものだそうです。

学芸員の奥田晶子さんの解説および解説文を参照すると、
井伊直弼筆「東都水屋帳」に、1857年(安政4年)11月27日、直弼の茶の湯の師である片桐宗猿を招いた茶会において、濃茶に合わせる「口取」のお菓子として「蓬莱山」の異名を持つ子持饅頭をのせて用いられた旨の記載がある。翌々月に数えで84歳になる宗猿の長寿を祝ってこの菓子が選ばれたと考えられる。

とのことです。

テーマ展ではなく常設展示「数寄の世界」においても、井伊直弼作の「赤楽茶碗」(関東大震災罹災品)が展覧されていました。

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200126彦根城博物館22、井伊直弼作「赤楽茶碗」(関東大震災罹災品).JPG
~ 井伊直弼作「赤楽茶碗」、関東大震災で罹災したため黒く変色しています。

「彦根城博物館」は、2020年1月27日(水曜日)から1月31日(金曜日)までメインテナンスのため休館となり、2月1日(土曜日)より3月3日(火曜日)まで特別公開「雛と雛道具」が開催されます。

☆ 「彦根城博物館」(滋賀県彦根市金亀町1番1号)

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