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四日市市指定史跡「冠山茶の木原」へ行ってきました〔水沢めぐり2020年2月〕 [大人の社会見学(文化施設・セミナー・工場見学等)]

三重県は、緑茶生産量が静岡県、鹿児島県に次いで全国3位の茶産地です。三重県で生産された緑茶は「伊勢茶」と総称されています。

「伊勢茶」といっても、南北に長い三重県の北勢地域と南勢地域では気候などが違うので、生産されている緑茶も地域によって違います。四日市市、鈴鹿市などの北勢地域ではかぶせ茶が多く、松阪市飯南町・飯高町などの南勢地域では深蒸し煎茶が多く生産されています。

200228水沢めぐり19、すいざわ茶.JPG
~ 四日市市水沢町の三重県道44号宮妻峡線の新名神高速道路に架かる橋(宮妻橋?)近くにある「すいざわ茶」(三重県四日市市水沢産のお茶)の看板。

200228水沢めぐり16、県道44号沿いの茶畑.JPG
~ 鈴鹿山脈の麓の標高300メートルほどにある四日市市水沢(すいざわ)地区の防霜ファンが設置された茶畑(三重交通宮妻口バス停近く、県道44号宮妻峡線沿い)。



さて、2020年2月28日(金曜日)、近鉄四日市駅の三重交通バス南のりば6番から午前11時19分発の「宮妻口行き」に乗車しました。

午後0時20分頃に、終点の「宮妻口」に到着。紅葉の名所の楓谷(かえでだに)を通り、宮妻峡へと続く坂道を上りました。

200228水沢めぐり01、宮妻峡への案内板.JPG
~ 宮妻峡への案内看板。

200228水沢めぐり02、宮妻峡への道路.JPG
~ 宮妻峡への坂道。

目指したのは、四日市市指定記念物(史跡)「冠山茶の木原」ですが、途中で光明寺跡に立ち寄りました。

200228水沢めぐり03、道しるべ.JPG

200228水沢めぐり04、光明寺跡.JPG
~ 説明板(監修:水沢史跡、名勝保存会)を参照すると、「南北朝時代の元中元年(1384年)に建立された光明寺は、織田信長に焼き払われるまで約2世紀の間だ栄華を誇った」そうです。

200228水沢めぐり06、光明寺跡近くの茶畑.JPG
~ 光明寺跡近くの茶畑。

光明寺跡を見学した後、坂道を5分ほど登ると目的地の「冠山茶の木原」に着きました。

200228水沢めぐり07、冠山茶の木原.JPG
~ 宮妻峡第二昼間展望台に建つ四日市市指定史跡「冠山茶の木原」の銘板。1981年(昭和56年)3月26日に四日市市指定史跡に指定されたそうです。

冠山茶の木原は、宮妻峡第二中間展望台から急斜面を下りたところにあります。

200228水沢めぐり09、宮妻峡第2展望台からの眺望.JPG
~ 宮妻峡第2展望台からの眺望。

水沢の楓谷から宮妻峡へ通じる林道を少し登った南斜面に広がります。集落から離れたまさしく山林内で、杉や高木の下に草や低木と混生しながら内部川原にいたる間に茶の木が確認されています。このうちの特に原木が密生している約100平方メートルが指定地になっています。伝承では、同じ水沢の浄林寺(現一乗寺)のある住職が、弘法大師空海から茶の栽培を伝授され、さらに中国から持ち帰ったとされる茶の木の種を貰い受け、山の坊冠山に播いたのが水沢茶のはじまりとされます。 ・・・略・・・ ~四日市市公式サイト(社会教育課)から引用しました。


原生しているお茶の木を目指して、急斜面を下りました。

200228水沢めぐり10、自生する茶の木.JPG
~ 擬木フェンスの右側に自生する茶の木が見えます。

200228水沢めぐり12.JPG

「冠山茶の木原」を見学した後、三重交通バスを降車した宮妻口バス停まで戻りました。

200228水沢めぐり15.JPG
~ 宮妻口から近鉄四日市(JR四日市行)へのバスは平日の日中は2時間に1本です。

次の目的地を目指して県道44号宮妻峡線を下りました。

☆ 四日市市指定史跡「冠山茶の木原」(三重県四日市市水沢町宮妻町)

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四日市萬古焼急須で淹れる伊勢茶「春ららら」と上用饅頭「しんさぼ饅頭」@茶カフェ深緑茶房 [深緑茶房]

三重県は、お茶の栽培面積と荒茶生産量が、静岡県、鹿児島県に次いで全国3位です(※1)。三重県で生産されたお茶は「伊勢茶」(※2)と総称されており、四日市市水沢、鈴鹿市、亀山市、松阪市飯南町・飯高町などがお茶の生産地として知られています。

(※1)【参考】農林水産省作成「茶をめぐる情勢(令和元年11月)」の「1.我が国におけるお茶生産の位置付け」を参照すると、2018年の調査で三重県は栽培面積と荒茶生産量が全国3位となっています。農林水産省ホームページの「お茶のページ」よりダウンロードできます。https://www.maff.go.jp/j/seisan/tokusan/cha/ocha.html


(※2)三重県茶業会議所ホームページの「伊勢茶とは」を参照すると、伊勢茶は次の通り定義されています。(「伊勢茶」の定義):三重県で生産されるお茶の総称であり、三重県産100%の緑茶です。2007年4月13日付けで特許庁の地域団体商標(地域ブランド)に「伊勢茶」が商標登録されました。


南北に長い三重県においては、一般的な煎茶(普通煎茶)だけでなく、四日市市などの県北部で「かぶせ茶」、松阪市などの県南部で「深蒸し茶」(深蒸し煎茶)が生産されています。

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~ 伊勢茶栽培農家(農業生産法人・有限会社深緑茶房、本社:三重県松阪市飯南町)の茶畑、2019年5月14日撮影。



さて、2020年2月25日(火曜日)午前11時頃、名古屋・名駅4丁目にある茶カフェ深緑茶房へ行ってきました。

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~ 茶農家「深緑茶房」が直営する茶カフェ深緑茶房は、名駅ミヤコ地下街4番出口を出て、セブンイレブンの裏隣です。

茶カフェ深緑茶房で今回オーダーしたのは、四日市萬古焼急須で淹れる「春ららら」と緑茶あんの上用まんじゅう(しんさぼ饅頭)です。

200225深緑茶房「お茶教室」08、春ららら+しんさぼまんじゅう.JPG
~ 茶葉は四日市萬古焼の急須に入れられて提供されます。一煎目から自分で淹れます。

200225深緑茶房「お茶教室」09.JPG
~ 一煎目の水色(すいしょく)

200225深緑茶房「お茶教室」10.JPG
~ 一煎目抽出後の茶葉の色。

200225深緑茶房「お茶教室」11.JPG
~ 二煎目の水色。

お菓子は、一煎目を飲んでから(二煎目を飲む前に)いただくのが一般的ですが、わたしは二煎目を飲んでから「しんさぼ饅頭」をいただきました。

☆ 茶カフェ深緑茶房
 (名古屋市中村区名駅4丁目26-25メイフィス名駅ビル1階)

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クラブハリエ「美濠カフェ」でケーキセット〔「彦根美濠の舎」内〕 [たねやグループ]

2020年2月24日(月曜日/振る替え休日)の午前9時50分頃、国宝彦根城の中堀端にある たねやグループの複合商業施設「彦根美濠の舎(みほりのや)」にある「美濠カフェ」へ行ってきました。

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~ 「美濠カフェ」は、バームクーヘンで知られる洋菓子の「クラブハリエ」の2階にあります。

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さて、クラブハリエ「美濠カフェ」で今回もケーキセット(ケーキ2個+ドリンク)をオーダーしました。

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~ 「美濠カフェ」のエントランス付近から撮った店内。ケーキが並んでいるショーケースが見えます。

ショーケースの中に並んでいるケーキの中から選んだのは、キャラメルショコラバナーヌといちごとマスカルポーネです。

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~ (左)いちごとマスカルポーネ、(右)キャラメルショコラバナーヌ。ドリンクはダージリンティーを選択しました。

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彦根美濠の舎にある美濠美術館において湖東焼を観覧する前に、クラブハリエ「美濠カフェ」で甘楽茶楽時間を過ごしました。

☆ クラブハリエ「美濠カフェ」
 (滋賀県彦根市本町1-2-33「たねや美濠の舎」内)

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特集陳列「湖東焼 華やかな季節を想わせる器」、たねや美濠美術館において2020年5月下旬まで開催中 [たねやグループ]

国宝彦根城の中堀端にある和洋菓子製造販売のたねやグループが運営する複合商業施設「たねや彦根美濠の舍(みほりのや)」には、和菓子「たねや」、洋菓子「クラブハリエ」、「美濠茶屋」、「美濠カフェ」などがあります。

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~ 入口にある施設名「たねや彦根美濠の舎」が刻まれた大きな石。

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~ 和菓子「たねや」。1階に販売店、2階に「美濠茶屋」。

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~ 洋菓子「クラブハリエ」。1階に販売店、2階に「美濠カフェ」。

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さて、2020年2月24日(月曜日/振替休日)の午前9時45分頃、「たねや彦根美濠の舎」へ行ってきました。

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~ 「たねや彦根美濠の舎」の和菓子「たねや」の隣にある第3の建物です。

「たねや彦根美濠の舎」を訪ねた目的の一つは、湖東焼に特化したミュージアム「たねや美濠(みほり)美術館」において2020年5月下旬まで開かれている特集陳列「湖東焼 華やかな季節を想わせる器」を観覧することです。

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~ 「たねや美濠美術館」のチラシ。

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~ 「たねや美濠美術館」入口前にある案内板。

特集陳列 「湖東焼 華やかな季節を想わせる器」

☆ 「たねや美濠美術館」特集陳列「湖東焼 華やかな季節を想わせる器」
 ・住 所 :滋賀県彦根市本町1丁目2-33「たねや彦根美濠の舍」内)
 ・展示作品:53点
 ・会 期 :2020年2月7日(金曜日)~5月下旬(予定)
 ・開館時間:午前10時~午後5時
 ・休館日 :不定休(年末年始、展示替え期間中)
 ・入館料 :500円(税込)
 ・備 考 :湖東焼についての詳しいご説明が必要な場合は、
       土日祝日に限り美術館の杉岡さんが案内してくださいます。

湖東焼(ことうやき)は、彦根城下の呉服商・絹屋半兵衛らによる文政12年(1829年)の開窯から明治28年(1895年)の山口喜平窯の閉窯までの67年間、彦根で焼かれた焼物です(参考:彦根城博物館展示解説シート「湖東焼」)。

「たねや美濠美術館」における展示品の写真撮影は禁止されていますので展示品の写真はありませんが、鳴鳳作「赤絵金彩鶉図水指」、染付山水絵舟遊図胴締水屋壺、可水作「色絵抹茶碗」などが展示されています。

鳴鳳作「赤絵金彩鶉図水指」と同等の作品に彦根城博物館所蔵の芦雁図水指があります。

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~ 鳴鳳作「湖東焼金襴手芦雁図水指」、彦根城博物館において2019年10月28日撮影。

☆ 「たねや美濠美術館」
 (滋賀県彦根市本町1-2-33「たねや彦根美濠の舎」内)

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国指定史跡「元屋敷陶器窯跡」へ行ってきました〔岐阜県土岐市泉町久尻〕 [東美濃のミュージアム]

2020年2月23日(日曜日)の午前11時20分頃、岐阜県土岐市(ときし)の織部の里公園にある国指定史跡「元屋敷陶器窯跡」へ行ってきました。

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~ 国指定史跡「元屋敷陶器窯跡」の遠景、元屋敷窯(連房式登窯)が露出展示されている薄緑色の覆屋、その右側に元屋敷東1号窯(大窯)、元屋敷東2号窯(大窯)などが見えます。

元屋敷窯は、美濃地域最古の連房式登窯(れんぼうしき・のぼりがま)で、その重要性から元屋敷窯周辺一帯が昭和42年(1967年)に国指定史跡に指定されています。

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~ 横から見る連房式登窯の覆屋。

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さて、薄緑色の覆屋の中に入り、元屋敷窯(連房式登窯)の最上部から下を見ると、こんな感じです。

200223元屋敷陶器窯跡06、最上部.JPG

露出展示されている元屋敷窯の横の階段を下り、見学場所から上部を見上げました。

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~ 元屋敷窯(連房式登窯)は、全長約24.7メートル 幅2.2メートル、焼成室14房。

連房式登窯の元屋敷窯では、黒織部、青織部、志野織部などの織部製品が生産されたそうです(参照:土岐市のホームページと「織部の里公園」のリーフレット)。

元屋敷窯を見学した後、その東側にある元屋敷東1号窯、元屋敷東2号窯などを見学しました。

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~ 完全復元された元屋敷東1号窯。

元屋敷陶器窯跡から出土した美濃桃山陶です(土岐市美濃陶磁歴史館で行われている所蔵品展「美濃桃山陶って何?」で2020年2月23日撮影)。

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~ 織部黒茶碗。

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~ 黒織部茶碗。

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~ (左から)青織部向付、美濃唐津向付、志野織部向付。

☆ 国指定史跡「元屋敷陶器窯跡」
  (岐阜県土岐市泉町久尻1246-1「織部の里公園」内)

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