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「八丁味噌の郷」で史料館と味噌蔵を見学しました〔愛知県岡崎市八帖町〕 [大人の社会見学(文化施設・セミナー・工場見学等)]

全国味噌工業協同組合連合会のウェブサイトに載っている「みその種類別出荷数量<全味工連集計>」の2018年の種類別出荷量のシェアをみると、米麹を使う米みそ※が81.2%を占め、麦麹を使う麦みそ※の4.2%、大豆と塩を主原料とする豆みそ※の4.9%および調合味噌※9.7%を圧倒しています。

※味噌業公正取引協議会が定めた「みその表示に関する公正競争規約 」は第2条(定義)において、みその種類は
を次の通り定義しています。

米みそ みそのうち、大 豆(脱脂加工大豆を除く。以下同じ。)を蒸煮したもの に、米を蒸煮してこうじ菌を培養したもの(以下「米 こうじ」という。)を加えたものに食塩を混合したもの をいう。
 
麦みそ みそのうち大豆 を蒸煮したものに、大麦又ははだか麦を蒸煮してこう じ菌を培養したもの(以下「麦こうじ」という。)を加 えたものに食塩を混合したものをいう。
 
豆みそ みそのうち大豆 を蒸煮してこうじ菌を培養したもの(以下「豆こうじ」 という。)に食塩を混合したものをいう。

調合みそ みそのうち、 米みそ、麦みそ又は豆みそを混合したもの、米こうじ に麦こうじ又は豆こうじを混合したものを使用したも の等、米みそ、麦みそ及び豆みそ以外のものをいう
 

江戸時代初期より豆みそに分類される「八丁味噌」を伝統製法で作り続けている「カクキュー」(合資会社八丁味噌)のホームページを参照すると、「八丁味噌」について次の説明が載っています。

八丁味噌は、岡崎城から西へ八丁(約870m)の距離にある岡崎市八帖町(旧・八丁村)で、江戸時代初期より、旧東海道を挟んで向かい合った2軒の老舗が伝統製法で造り続けている豆みその銘柄です。大豆と塩のみを原料に、大きな杉桶に仕込み、天然の川石を山のように積み上げて重石とし、天然醸造で二夏二冬(ふたなつふたふゆ)以上の間熟成させます。 味は大豆の旨味を凝縮した濃厚なコクと少々の酸味、渋味、苦味のある独特の風味が特徴です。


191222八丁味噌の郷17、旧東海道.JPG
~ 旧東海道より岡崎城方面を撮る。左側が合資会社八丁味噌(愛知県岡崎市八帖町字往還通69番地)、右側が株式会社まるや八丁味噌(愛知県岡崎市八帖町往還通52番地)。

191222八丁味噌の郷04、史料館.JPG
~ 「八丁味噌の郷」の史料館にある国鉄岡崎駅にあった昔の看板(表記「創業以降六百余年」は間違いだそうです)。





さて、2019年12月22日(日曜日)午後2時20分頃、愛知県岡崎市八帖町にある「八丁味噌の郷」(株式会社カクキュー八丁味噌)へ行ってきました。

191222八丁味噌の郷01、本社事務所.JPG
~ 「カクキュー」の本社事務所、国登録有形文化財(建造物)。

売店内にある受付で午後2時30分スタートのガイドツアー(史料館と味噌蔵の見学)を予約しました(団体は要予約)。見学料無料、試飲試食あり、所要時間は約30分です。

最初は、明治時代半ばの味噌造りの様子(大豆を蒸す作業・仕込み作業)の再現、桶・樽の展示、史的資料などが展示されている史料館の見学です。

191222八丁味噌の郷05.JPG
~ 大豆を蒸す作業。蒸された大豆を拳大に握った味噌玉を2階へ運んでいます。

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~ 天保10年(1839年)作の「カクキュー」に残る最古の木桶「六尺桶」。

続いて味噌蔵の見学です。

191222八丁味噌の郷14.JPG
~ 6トンの仕込みに対し積石は3トン。

191222八丁味噌の郷13.JPG
~ 重石は、近くを流れる矢作川(やはぎがわ)の河原の転石で、熟練の職人が地震が起きても崩れないほどしっかり手積みしているそうです。

味噌蔵の見学が終わると、試飲と試食です。

「カクキュー」の隣には、延元2年(西暦1337年)創業の「まるや八丁味噌」があります。

191222八丁味噌の郷16、八丁味噌まるや.JPG
~ 「まるや八丁味噌」の工場も見学ができます。

なお、農林水産省が所管する「地理的表示保護制度(GI)」において、愛知県味噌溜醤油工業協同組合が申請した(伝統製法ではない)「八丁味噌」が2017年12月15日に登録(登録番号:第49号)されたことにより、江戸時代初期より伝統製法で「八丁味噌」を作り続けている八丁味噌協同組合に属す2社(まるやとカクキュー)の方が「八丁味噌」を使えなくなる可能性が生じた問題は、行政不服審査会が今年9月26日、「(農林水産省の登録は)妥当でない」との判断を示したことで新しい局面に入っています。本件「八丁味噌GI問題」の詳細につきましては、八丁味噌協同組合オフィシャルサイトをご覧ください。

☆ 「カクキュー八丁味噌」(八丁味噌の郷)
 (愛知県岡崎市八帖町字往還通69番地)

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カフェ&多目的スペース「TSUNE ZUNE 常々」、常滑急須で淹れる和紅茶がメニューにあるカフェ [和紅茶がメニューにあるカフェ]

「TSUNE ZUNE 常々」は、愛知県常滑市(とこなめし)の神明社の近くにあるカフェ+多目的スペースです。

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~ 盆栽鉢製陶所(旧・山秋製陶所)の倉庫をリノベーションした「TSUNE ZUNE 常々」は、常滑「やきもの散歩道 Aコース」の南端に位置しています。

盆栽鉢製陶所(旧・山秋製陶所)倉庫の2階にある「TSUNE ZUNE 常々」のメニューに、常滑急須で淹れる煎茶と和紅茶があります。

リクエストすれば、煎茶または和紅茶を淹れる常滑急須を選ぶことができます。

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~ 平急須。(左)丹下悦子さん作、(右)八木信樹さん作。

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~ 丸形急須。

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さて、2019年12月21日(土曜日)午前10時15分頃、「TSUNE ZUNE 常々」へ行ってきました。

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~ 「TSUNE ZUNE 常々」は、定休日:火曜日・水曜日、臨時休業:12月26日(木曜日)、冬季休業:12月30日(月曜日)~1月8日(水曜日)です。

「TSUNE ZUNE 常々」のカウンター席で今回、和紅茶+おやつのセットを2セットオーダーしました。

最初のセットは、八木信樹さんの平急須で淹れる豊田市産和紅茶とガトーショコラのセットです。

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~ 常滑急須で淹れる和紅茶、1煎目は茶碗に注がれて提供されます。2煎目からは自分で常滑急須で淹れるスタイルです。八木信樹さんの平急須とヤンセン三好史織さんの茶碗。

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~ 豊田市産和紅茶とガトーショコラのセット。

次のセットは、伊藤雅風さんの梨皮急須で淹れる豊田市産和紅茶とりんごのベイクドチーズケーキのセットです。

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~ 伊藤雅風さんの梨皮急須と浜坂尚子さんの茶碗。

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~ 豊田市産和紅茶とりんごのベイクドチーズケーキのセット。

☆ カフェ+多目的スペース「TSUNE ZUNE 常々」
 (愛知県常滑市栄町7丁目164番地)

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笹屋伊織の女将塾「愛される所作~ねずみ色の会」を受講しました。 [笹屋伊織の女将塾]

笹屋伊織の女将塾「愛される所作~ねずみ色の会」が2019年12月18日(水曜日)、名鉄百貨店本店本館9階のバンケットルームにおいて開催されました。午前・午後・夜の3部制(各回定員24名)。

 ・午前の部:11:30~12:30
 ・午後の部:14:00~15:00
 ・夜の部 :19:00~20:00

講師は、享保元年(1716年)創業の京菓匠「笹屋伊織」10代目女将で京都観光おもてなし大使でもある田丸みゆきさん※です。

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〜 講師の田丸みゆき先生。

2019年度の笹屋伊織の女将塾「愛される所作」は前年度同様、毎月のテーマカラーが決まっています。

「好評につき、今年度も毎月の色のテーマを決めました。お召し物や小物に各月のテーマの色を身につけてお楽しみください。」
が田丸みゆき先生から受講者へのメッセージです。

※田丸みゆき先生のプロフィール、定期セミナー情報などについては、「田丸みゆきオフィシャルサイト」をご覧ください。 → こちら

これまでに開催された笹屋伊織の女将塾「愛される所作」につきましては、田丸みゆきオフィシャルサイトに載っているセミナーレポートをご参照ください。






さて、2019年12月18日(水曜日)の午後2時5分頃より始まった笹屋伊織の女将塾「愛される所作~ねずみ色の会」(2019年度第9回)の午後の部を受講しました。

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~ 2019年度第9回の笹屋伊織の女将塾のテーマカラーは「ねずみ色」です。

春待月の女将塾「愛される所作~ねずみ色の会」において田丸みゆき先生が選んだテーマは、笹屋伊織広報部の片山祐美さんによる「インスタ映え伝授」(撮影会)です。

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~ 田丸みゆき先生と片山祐美さん。

「インスタ映え伝授」(撮影会)のモデルは、笹屋さんの「だるまさん」(栗入り最中)。

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~ 笹屋さんの「だるまさん」(栗入り最中)。

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~ 片山祐美さんのアドバイスを受けながら「だるまさん」を撮影する特設ミニスタジオ。

なお次回は、2020年1月15日(水曜日)に開かれる女将塾「愛される所作~菜の花色の会」です。
 ・今月の色:菜の花色
 ・和菓子 :大福茶とお題菓子
 ・テーマ :「京のお正月を楽しむ」
 ・参加費 :2,000円

女将塾への参加申込につきましては、田丸みゆきオフィシャルサイトの講演情報ページよりウェブ申込みされるか、イオリコーポレーションへ電話でご連絡願います。

受付時間:午前9時~午後5時  定休日:日曜日
電話:(075)692-3833

これまでに開催された笹屋伊織の女将塾「愛される所作」につきましては、田丸みゆきオフィシャルサイトのセミナーレポートをご参照ください。


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浅蒸し煎茶「藤枝かおり」と本日の生菓子「ホワイトクリスマス」@お茶の間「のおと」 [日本茶カフェ]

2019年12月19日(木曜日)の午前11時25分頃、静岡県浜松市東区にあるお茶の間「のおと」へ行ってきました。

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お茶の間「のおと」は、一軒家の日本茶専門店(喫茶スペース併設)です。

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~ 喫茶スペース。テーブル席8名(4名x2テーブル)、カウンター席6名(3名x2ヶ所)。


喫茶店の時代 (ちくま文庫)

喫茶店の時代 (ちくま文庫)

  • 作者: 林 哲夫
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2020/04/10
  • メディア: 文庫



さて、お茶の間「のおと」で今回オーダーしたのは、静岡県産浅蒸し煎茶「藤枝かおり」と本日の生菓子です。

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~ 飲み頃の一煎目がガラス製急須で提供されるので、自分で茶碗に注ぎます。二煎目からは自分で淹れます。

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〜 本日の生菓子は、「ホワイトクリスマス」(きんとん製)。

お茶の間「のおと」は12月29日から2020年1月3日まで休業し、1月4日(土曜日)より営業するそうです。

☆ お茶の間「のおと」(静岡県浜松市東区半田山5-25-1)

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焼酎瓶と硫酸瓶を探しながら「とこなめあるき」(後半:カフェ&多目的スペース「TSUNE ZUNE 常々」→「INAXライブミュージアム」) [常滑めぐり(愛知県常滑市)]

カフェ&多目的スペース「TSUNE ZUNE 常々」で水分と甘味を補給した後、今回の焼酎瓶と硫酸瓶を探す「とこなめあるき」を再開しました。

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~ カフェ&多目的スペース「TSUNE ZUNE 常々」(常滑市栄町7丁目164)。

陶彫の在る商店街、山方会館西交差点を経由して桃源寺坂道を目指しました。

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~ 山方会館西交差点を左折しました。

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~ 桃源寺(常滑市山方町2丁目57)の表門。

桃源寺坂道をしばらく上ると、焼酎瓶または硫酸瓶を使った擁壁が目に入りました。

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焼酎瓶なのか硫酸瓶なのかを確かめるために擁壁まで近づきたかったのですが、通行止めになっていたので諦めました。

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さて、桃源寺坂道の次に向かったのは、ニッタイ工業梶間工場近くにある道路沿いにある擁壁です。

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~ 焼酎瓶の擁壁(土留め)。

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~ この焼酎瓶に窯印「き」があります。

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~ 道路右側の擁壁は硫酸瓶が使われています。

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~ 口にネジ溝があるので硫酸瓶です。

ニッタイ工業梶間工場の横を通って、INAXライブミュージアムへと歩きました。

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INAXライブミュージアムへ着いたのは、2019年12月15日(日曜日)午後0時50分頃、常滑駅南の「やきもの散歩道案内塔」がある広場から約2時間40分ほどかかりました。

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