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緑茶飲料の表示から原料原産地情報を読む [食品表示]

緑茶というと今、急須で淹れる煎茶などのリーフ茶よりも、伊藤園の「お~いお茶」に代表されるペットボトル(※)に入った緑茶飲料(以下、「ペットボトル茶」)が主流です。

(※)ペットボトルの原料は、ポリエチレンテレフタレート(POLY ETHYLENE TEREPHTHALATE)で、その頭文字をとって「PET(ペット)」と呼んでいる。


緑茶(ティーバッグ緑茶と茶筌で点てる抹茶などを除く)を淹れるには急須、緑茶を飲むには湯飲み茶わんが必要です。

飲み終わったら、急須と湯飲み茶わんを洗い、茶殻を捨てなければなりませんので面倒くさいですが、その点、ペットボトル茶はとても便利です。

小容量のペットボトル茶なら、キャップを開けてラッパ飲みするだけです。飲み終わったら、ごみ箱にペットボトルをポイするだけです。ホット用のペットボトル(ホットPET)もありますが、ペットボトル茶は1年を通して冷やして飲むのが一般的です。


さて、ペットボトル茶において抹茶入り緑茶飲料が主流になっています。

s_190129抹茶入り緑茶飲料01、綾鷹・伊右衛門・お~いお茶.JPG
~ (左から)コカ・コーラ「綾鷹」、サントリーフーズ「(炙り茶葉入り)伊右衛門」、伊藤園新抹茶「四方の春」使用「抹茶入りお~いお茶」(春限定パッケージ)。

パッケージ上にある任意表示を見ると、「綾鷹」、「伊右衛門」および「抹茶入りお~いお茶」はいずれも抹茶を使用していることがわかります。

コカ・コーラ「綾鷹」:よく振ってからお飲みください。にごりのもとである抹茶がひろがり、緑茶本来のふくよかな旨味、香りをお愉しみいただけます。


サントリーフーズ「伊右衛門」:国産茶葉・抹茶100%


伊藤園「抹茶入りお~いお茶」:新抹茶「四方の春」使用。「四方の春」(よものはる)は、宇治抹茶100%使用した伊藤園の抹茶です。


コカ・コーラ「綾鷹」とサントリーフーズ「伊右衛門」は、抹茶を使用していますが、どこの抹茶を使用しているのかについては記載がありません。一方、伊藤園「抹茶入りお~いお茶」は、宇治抹茶100%使用と記載されています。

次に、食品表示法で表示が義務付けられている使用している原材料と原材料原産地を見てみましょう。

s_190129抹茶入り緑茶飲料02、綾鷹とお~いお茶の表示.JPG

s_190129抹茶入り緑茶飲料03、伊右衛門一括表示.JPG

「綾鷹」       :原材料名・緑茶(国産)/ビタミンC
「伊右衛門」     :原材料名・緑茶(国産)/ビタミンC
「抹茶入りお~いお茶」:原材料名・緑茶(日本)、抹茶(日本)/ビタミンC
※原材料名の後ろの( )内は原料原産地。

伊藤園だけが「緑茶(日本)」と「抹茶(日本)」を分けて記載しています。抹茶も緑茶なので分ける必要はありません。緑茶と抹茶の原料原産地表示を示したかったのかもしれませんが、いずれも「日本」なのであまり意味がないと思います。

でも、2018年9月3日より販売された旧製品の京都府産「宇治抹茶」を使った「抹茶入りお~いお茶」の場合は、「京都府産宇治抹茶使用」を強調する意味があり次の表示をしたと思います。

s_190109伊藤園「抹茶入りお~いお茶」01.JPG
~ 写真の左側の旧製品には「京都宇治」、新製品は「宇治抹茶」との記載があります。

写真の左側の旧製品原材料名欄には、「緑茶(日本)、抹茶(京都府)」と表示されています。

s_190109伊藤園「抹茶入りお~いお茶」04.JPG

このように、加工食品の食品表示から原料原産地情報を読み取ることができます。

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