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深蒸し茶専門店「深緑茶房」へ行ってきました 〔三重県松阪市飯南町〕 [深緑茶房]

三重県は、農林水産省ウェブサイトの「お茶のページ」に載っている「茶をめぐる情勢(令和2年7月時点版)」の「1.我が国におけるお茶生産の位置付け」を参照すると、2019年の調査で栽培面積と荒茶生産量が静岡県、鹿児島県に次いで全国3位です全国3位です。

「茶をめぐる情勢(令和2年7月時点版)」は、農林水産省ウェブサイトの「お茶のページ」よりダウンロードできます。 →こちら

三重県で生産されたお茶は「伊勢茶」と総称されており、四日市市、鈴鹿市、亀山市、松阪市(旧飯南町・旧飯高町)、大台町、度会町などがお茶の生産地として知られています。

「伊勢茶」といっても、南北に長い三重県の北勢地域と南勢地域では気候などが違うので、生産されている緑茶も地域によって違います。四日市市、鈴鹿市などの北勢地域ではかぶせ茶が多く、松阪市飯南町・飯高町などの南勢地域では深蒸し煎茶が多く、大台町、度会町で普通煎茶が多く生産されています。

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~ 松阪市飯南町粥見柳瀬新田の集団茶園。


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さて、2020年9月3日(木曜日)午後2時5分頃、「深緑茶房」本店へ行ってきました。

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~ 国道166号線沿いにある「深緑茶房」の看板。

「深緑茶房」本店は、茶栽培から製茶(一次加工・仕上げ加工)、販売までを一貫協業経営で手掛けている農業生産法人の有限会社深緑茶房が直営する日本茶カフェが併設された店舗です。

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~ 「深緑茶房」本店(三重県松阪市飯南町粥見4209-2)。

日本茶カフェのカウンター席で、四日市萬古焼急須で淹れる「千寿」と栗きんとんで一服しました。

200903深緑茶房本店05、千寿と栗きんとん.JPG
~ 「千寿」と栗きんとん。

伊勢深蒸し茶専門店「深緑茶房」のウェブサイトは、→こちら

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「田中家資料館」(国登録有形文化財 田中家住宅)へ行ってきました 〔三重県松阪市飯高町波瀬〕 [伊勢茶]

2020年9月3日(木曜日)午前11時頃、三重県松阪市飯高町波瀬にある「田中家資料館」(国登録有形文化財 田中家住宅)へ行ってきました。

200903田中家資料館01.JPG

松阪市ウェブサイトに載っている文化情報を参照すると、田中家について次の説明が載っています。

旧和歌山街道波瀬宿の脇本陣を務めた旧家で、台地の東端に位置し波瀬宿の東の入り口の景観を形成する主要な要素となっている。敷地は和歌山街道を挟んで南北にあり、その北は波瀬神社の立地する小山と、南は櫛田川岸との間に築かれた数段の石垣で区画されている。■出所:松阪市ウェブサイト「文化情報」(飯高管内指定文化財) 


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~ 「和歌山街道」(和歌山まで27里)

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~ 和歌山街道を挟んで右側(北側)の建物が「田中家住宅主屋」、左側(南側)の建物が「田中家住宅表納屋」。


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さて、「田中家資料館」において、田中館長ほかの案内で、主屋、蔵、「有徳笑館」(表納屋)、「有徳館」(西納屋)などを観覧しました。

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~ 「有徳笑館」(農業~酒造り~林業へ)の入口にある案内。

田中家は、室町幕府末期から安土桃山時代の頃、近江から伊勢に住まいを移し、農業および酒造りを業とし、明治初年に林業を始めたそうです。

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~ 「有徳笑館」(農業~酒造り~林業へ)館内。

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~ 「山茶(サンチャ)」の説明。

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~ 江戸時代の製茶道具(竹製篩)。

「田中家資料館」を訪ねた主目的は、江戸時代の銘柄茶だった「川俣茶(かばたちゃ)」に関する調査の一環として、「有徳館」(江戸・明治・大正・昭和の生活)に展示されている西国巡礼の白衣を自分の目で確認することです。

200903田中家資料館13、有徳館.JPG
~ 「有徳館」(江戸・明治・大正・昭和の生活)の入口。

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~ (田中定充さん着用の)西国巡礼の白衣。「寛延二年 勢刕河俣谷 奉納西國三十三所順禮 四月初二日 波瀬村 田中氏定充」と書かれています(寛延二年は1749年)。

「田中家資料館」観覧後、田中家が現在も所有する茶園を見分しました。

200903田中家資料館17、田中家の茶園.JPG
~ 畝と畝の間が広く、かつては蒟蒻芋など他の作物を栽培していた混植茶園だと思われます。

今回の「田中家資料館」(国登録有形文化財 田中家住宅)観覧で、江戸時代の銘柄茶だった「川俣茶(かばたちゃ)」の調査は大詰めに入りました。

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日本初の古書ミュージアム「西尾市岩瀬文庫」へ行ってきました〔古書の予約閲覧〕 [西尾市岩瀬文庫(愛知県西尾市)]

「西尾の抹茶」で知られる愛知県西尾市にある日本初の古書ミュージアム「西尾市岩瀬文庫」において2020年9月22日(火曜日/秋分の日)まで、

西尾市岩瀬文庫企画展
好古~日本考古学のあけぼの~

が開かれています(入館料無料)。

200902西尾市岩瀬文庫04、企画展「好古」.JPG
~ 企画展「好古~日本考古学のあけぼの~」が開かれている西尾市岩瀬文庫2階の企画展示室。

200902西尾市岩瀬文庫05.JPG
~ 展示品の一つ、「五畿内名所図会」(古墳)。

西尾市岩瀬文庫2階には、企画展示室のほかに常設展示室、閲覧室があります。

200902西尾市岩瀬文庫03、常設展示.JPG
~ 常設展示室における常設展示。

200902西尾市岩瀬文庫08、閲覧室.JPG
~ 閲覧室、当面の間「予約制」となっています。

「西尾市岩瀬文庫」は、西尾市生まれの実業家・岩瀬弥助さん(1867~1930)が1908年(明治41年)に私財を投じ独力で設立した私立図書館が始まりで、戦後に西尾市の施設となり、2003年(平成15年)4月に日本初の古書ミュージアムとしてリニューアルオープン、2007年(平成19年)12月7日に登録博物館となった。蔵書数は8万点余り。入館料無料。(「西尾市岩瀬文庫」のホームページおよびパンフレットを参照。)

「西尾市岩瀬文庫」のホームページは、→ こちら


東海道名所図会〈上〉京都・近江・伊勢編 (新訂 日本名所図会集)

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さて、2020年9月2日(水曜日)午前10時45分頃、日本初の古書ミュージアム「西尾市岩瀬文庫」へ行ってきました。

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~ 「西尾市岩瀬文庫」の外観。右側の建物が本館、正面の茶色の建物は旧書庫。

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~ 「西尾市岩瀬文庫」の入口。

「西尾市岩瀬文庫」においては、常設展示と企画展示の観覧(入館料無料)のほか、閲覧室において、これまでに行われた企画展において展示された古書などの中から興味があるものを予約閲覧することができます。

今回は、江戸時代の水茶屋の調査の一環として、絵本大和錦、伊勢参宮名所図会、日本山海名物図絵、西国三十三所名所図会などを閲覧しました。

☆ 日本初の古書ミュージアム「西尾市岩瀬文庫」
 (愛知県西尾市亀沢町480番地)


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