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「カンピロバクター食中毒」にご注意ください! (参照:厚生労働省「食品の食中毒菌汚染実態調査」の結果) [食に関する情報]

厚生労働省は毎年3月末に、「食品の食中毒菌汚染実態調査の結果」を公表しています。

厚生労働省医薬・生活衛生局が2016年3月29日、各都道府県の衛生主管部などに発出した文書「平成27年度食品の食中毒菌汚染実態調査の結果について」を参照すると、E-coli(一般大腸菌)、サルモネラ属菌、腸管出血性大腸菌およびカンピロバクターの平成25年~27年の3年間の調査結果の推移表が載っています。

食中毒の病因物質として毎年上位になっているカンピロバクターの汚染度が高いのは、上記の調査結果を参照すると、ミンチ肉(鶏肉)と鶏たたきの2アイテムです。

食品の食中毒菌汚染実態調査の結果の詳細については、厚生労働省ホームページの「食中毒統計・調査結果」をご覧ください。
⇒ こちら



さて、福岡県が2011年11月に発行した注意喚起のためのチラシ「鶏刺し・鶏タタキ・レバ刺しの提供は危険です!!」を参照すると、カンピロバクターに関する次の情報が載っています。

・ 鶏肉はカンピロバクターに高率で汚染されている!
食鳥処理場の衛生状況によっても異なりますが、鶏肉の60%がカンピロバクターに汚染されているというデータがあります。

・ 「新鮮だから生で食べても安全」は誤り!
カンピロバクターによる食中毒は、肉の鮮度に関係なく発生します。数百個程度の小量の菌で食中毒が起きることが、カンピロバクター食中毒の特徴の一つです。

・ 「冷凍すればカンピロバクターは死ぬ」は誤り!
冷凍した鶏肉からもカンピロバクターは検出されるため、冷凍しても完全に死ぬことはありません。

・ 「表面を加熱すれば安全」は誤り!
湯引きやあぶりなど、軽く加熱する程度では、カンピロバクターは完全に死にません。中心部まで十分火を通してください(目安は中心部の温度が75℃で1分間以上)。

なお、カンピロバクター食中毒の予防については、食品安全委員会ホームページに載っている「カンピロバクターによる食中毒にご注意ください」をご参照ください。
⇒ こちら



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vivian

え~!鶏の刺身やタタキなんか
めちゃくちゃ食べているのに…
まぁ生で食べるのにはリスクはありますよね(>_<)
by vivian (2016-05-23 10:59) 

wattana

vivian さん、おはようございます。
生食用の牛肉、そして豚肉の販売が禁止されたので、
鶏肉の生食が逃げ場になっていますが、
食中毒菌の汚染度の高さから言うと鶏肉の汚染度は高率、
すなわち鶏肉の生食による食中毒のリスクは高いということになります。
by wattana (2016-05-24 03:30) 

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