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「可児郷土歴史館」と「荒川豊蔵資料館」へ行ってきました 〔岐阜県可児市〕 [東美濃のミュージアム]

2015年11月20日(金曜日)の午前10時前に、岐阜県可児市久々利(かにし・くくり)の「可児郷土歴史館」へ行ってきました。

151120可児市郷土歴史館① (コピー).JPG

「可児郷土歴史館」がある久々利地区には大平・大萱の古窯跡群があることから、本館展示室には志野・織部・黄瀬戸といった美濃桃山陶が常時展示されています。

美濃桃山陶の展示コーナーに、青緑色の「華南三彩」が展示されています。

「華南三彩魚藻絵盤」。

※館蔵品だけの展示なので館内撮影可です。

151120可児市郷土歴史館④、華南三彩魚藻絵盤 (コピー).JPG

絵盤の口縁に花唐草、内面に魚、海老、海藻が対照的に配されています。

151120可児市郷土歴史館⑥、華南三彩魚藻絵盤 (コピー).JPG

茶のあるくらし「なごみ2014年2月号」に特集されている桃山茶陶の華「織部焼とはなにか」を参照すると、京都の「楽焼」、美濃窯の「黄瀬戸」や「織部」に施された青緑色の彩釉は「華南三彩」の影響を受けたものだそうです(同書10ページ)。


なごみ 2014年 02月号 [雑誌]

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  • 出版社/メーカー: 淡交社
  • 発売日: 2014/01/28
  • メディア: 雑誌


さて、「可児郷土歴史館」の次に向かったのは、車で5分くらいの距離にある「荒川豊蔵資料館」です。

151120荒川豊蔵資料館② (コピー).JPG

「荒川豊蔵資料館」では、人間国宝認定60年記念展「豊蔵 黒の世界」が11月29日(日曜日)まで開かれています。

151120荒川豊蔵資料館⑦ (コピー).JPG

151120荒川豊蔵資料館⑨ (コピー).JPG

志野と瀬戸黒の制作技術で人間国宝の認定を受けた荒川豊蔵さん作の瀬戸黒などが展示されているほか、引き出し黒と呼ばれる瀬戸黒の技法の一部(火鋏で窯から茶碗を引き出す)を体験するコーナーもあります。

なお、荒川豊蔵さんが昭和5年(1930年)に可児市久々利大萱の窯跡から筍絵の志野陶片を発見したことから、桃山陶は瀬戸ではなく美濃で焼かれていたことが明らかになったそうです。

☆ 「可児郷土歴史館」(岐阜県可児市久々利1644-1)
☆ 2015年11月20日(金曜日)午前9時50分頃利用

☆ 「荒川豊蔵資料館」(岐阜県可児市久々利1644-1)
☆ 2015年11月20日(金曜日)午前10時25分頃利用

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