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「豚肉」 [食に関する情報]

「専門料理」、「料理王国」などの
月刊専門誌に「豚肉」が特集されることがあります。

121011専門誌(豚肉).JPG
~ 「Arigatt アリガット2003年8月号」(廃刊)は、「ポークが光るレストラン」という特集を組んで、イベリコ豚の紹介もしていました。「料理王国2003年10月号」は、「一級品のブタ」というイベリコ豚を中心にした特集を組んでいました。2003年頃からイベリコ豚のことが話題になり始めたと記憶しています。

「専門料理2012年5月号」は、
「豚肉」を特集していました。


月刊 専門料理 2012年 05月号 [雑誌]

月刊 専門料理 2012年 05月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 柴田書店
  • 発売日: 2012/04/19
  • メディア: 雑誌



  

では、
「豚肉」に関する数字をすこしだけ見てみましょう。

農林水産省生産局畜産部が作成した
「畜産・酪農をめぐる情勢(平成24年10月)」を見ると、
「豚肉の需要動向」が次の様にまとめられています。

 ・ 豚肉の消費量は、BSEの発生や高病原性鳥インフルエンザの発生に伴う
   牛肉・鶏肉の代替需要により16年度まで増加。                  
 ・ 18年度は代替需要が概ね一巡したこと等から低下。
 ・ 23年度は、家計消費の増加等から消費量が増加。

同レポートに載っている
「豚肉需給(部分肉ベース)の推移」を見ると、
平成23年度の豚肉の自給率は、

 ・ 重量ベースは約52%
 ・ カロリーベースでは約6%

となっています。

カロリーベースの自給率が、
重量ベースに比べ大きく数字が下がるのは、
豚に給餌される飼料(エサ)のほとんどが輸入穀物だからです。

平成23年度に輸入された豚肉は
約80.3万トンです(部分肉ベース)。
(国内生産量は約89.4万トン)

輸入相手国の上位5国は、
アメリカ(シェア41%)、カナダ(22%)、デンマーク(16%)、
メキシコ(5%)、チリ(4%)です。

次に、
農林水産省生産局畜産部がホームページに掲載している
「都道府県別の畜産情報」を参照すると、
養豚が盛んな(飼養頭数が多い)都道府県は次の通りです。

 ① 鹿児島県 1,360,000頭 (シェア14.0%)
 ② 宮崎県    885,300頭 (9.1%)
 ③ 千葉県    657,900頭 (6.8%)
 ④ 群馬県    630,100頭 (6.5%)
 ⑤ 北海道    592,700頭 (6.1%)

さて、
豚肉に関する数字を見た後は、
豚肉がどのような料理に使われているのか
考えてみましょう。

最初に思い浮かぶのが、
とんかつです。

120727矢場とん名古屋駅エスカ店①、ぶーちゃん.JPG
~ みそかつ「矢場とん」のイメージキャラクター「ぶーちゃん」です(「矢場とん 名古屋駅エスカ店」で撮った写真です)。

120728東京とんかつキララ③、瑞浪ボーノポークのおろしとんかつ.JPG
~ 2012年7月28日に利用した「東京とんかつキララ」(岐阜市橋本町1-10-1「アクティブG」2階)で食べた「瑞浪ボーノポークのおろしとんかつ」です。

次は、
しゃぶしゃぶ、
豚しゃぶです。

111207豚道名駅店⑩.JPG111207豚道名駅店⑬.JPG
~ 2011年12月7日(水曜日)に利用した「豚道名駅店」(名古屋市中村区名駅3-2-4 名駅江川ビル1階)で食べた「美濃ヘルシーポークのしゃぶしゃぶ」です。

そして、
豚肉のロースト。

101118ブランジェリーの森③.JPG
~ 2010年11月18日(木曜日)に利用した「ブランジェリーの森」で食べた「文殊にゅうとんのロースト」です。

ところで、
「豚肉」といえば、
厚生労働省は10月4日、
医薬食品局食品安全部監視安全課長名で
「豚レバーの提供に関する指導等について」と題した文書を
保健所設置自治体に対して発出しました。

・・・略・・・ 一部の報道等において、豚レバーを生食用として提供している飲食店があるとされていますが、豚レバーを加熱せず喫食すると、E型肝炎のほか、サルモネラ属菌及びカンピロバクター・ジェジュニ/コリ等の食中毒のリスクがあります。このため、豚レバーを生食することの危険性について周知し 、関係事業者に対して必要な加熱を 行うよう指導するとともに、消費者に対しても加熱して喫食するよう注意喚起をお願いします。

この指導文書を受けて各保健所設置自治体は、
豚レバーを生で食べるリスクに関する注意喚起に
努めていると思います。

「新鮮だから、生で食べても大丈夫」、
「今までに食中毒になったことがないから、生で食べても大丈夫」という人がいますが、
この考え方は科学的な根拠に基づいたものではないので
「安全」とは言い切れませんね。

「安心」、
でも「安全」とは言い切れません。


「リスク」の食べ方: 食の安全・安心を考える (ちくま新書)

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  • 作者: 岩田 健太郎
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2012/10/09
  • メディア: 新書


  

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コメント 14

ちょいのり

豚レバー刺し(ハツ刺し・たん刺し)は東京下町や大阪に昔から多いですね^^
自分は東京に出てきて『ぶ、豚のレバー!?』とかビックリした思い出があります。
だって豚は加熱しないと!ってさんざ親に言われてたものですから^^;
正直、やきとん屋に勤めていたときに豚のレバー刺しを提供してた身です。
でもどうかなあーとも思っていました。
保健所も渋い顔を昔からしてましたし・・・。

新鮮は勿論ですが、豚の臓物系はきっちりフグと同じく別処理したものじゃないともっとリスクあります。
ヘンなとこで食べない方がいいかと^^;
とはいっても、お客さんはどこで、と殺してしっかり別処理された豚の臓物だなんて分からないでしょうから難しいところですよね~^^;

禁止じゃないなら自己リスク。ほんとそう思います。

でもかつての縁があったとは言え、豚のホルモン刺しは美味しいです^^
 
近所に豚ホルモン刺しを提供する店があるのでたまに(いや、ちょくちょく)そこで一杯やってたりです^^


by ちょいのり (2012-10-12 04:48) 

wattana

ちょいのりさん、コメントをありがとうございました。
 一部の報道等というのは、9月29日(土)付の朝日新聞夕刊に掲載された記事「豚レバー とんだ人気」を指していると思います。レバ刺しなど、豚肉の生食を提供する飲食店が増えていることを把握している保健所も多いと思います。
 このような流れから、豚肉の生食も販売禁止という動きがでるのかもしれませんが、食品には多かれ少なかれリスクはある(100%安全な食品はない)ので、健康被害の恐れがあるからといって販売禁止にすることには慎重であるべきだと思います。
 ただ、ちょいのりさんがさんざん言われたという「豚は加熱しなさい」という先人の知恵が伝わらない時代なので、その点は心配です。
by wattana (2012-10-12 06:05) 

PATA

生で食べるリスクはきちんと認識してから
口にすべきだと思います。

豚肉って牛肉よりも栄養価が高いとのことですね。
我が家では口にする肉は豚と鶏がほとんどです。
by PATA (2012-10-12 15:52) 

リキマルコ

関西ではブタレバーはほとんど見かけませんね、お店に頼んでおけば買えるようですが・・・
文殊にゅうとんのロースト美味しそう♪


by リキマルコ (2012-10-12 16:00) 

水無月

豚肉料理、いろいろと美味しそう!
豚レバーって売ってるかな?今度見てみようと思います。
by 水無月 (2012-10-12 21:08) 

NO14Ruggerman

群馬県は4位なのですね。
スーパーに陳列されている豚肉は
安くて旨いです。
いずれ記事として取り上げようかと
思っております。
by NO14Ruggerman (2012-10-12 23:49) 

arles

関西ではブタレバーはほとんど見かけません。☆
by arles (2012-10-13 03:08) 

wattana

PATAさん、リスクを知った上で、肉を生で食べるか加熱して食べるかを判断したいですね。
by wattana (2012-10-13 06:10) 

wattana

リキマルコさん、関西圏は豚より牛ですね。
by wattana (2012-10-13 06:11) 

wattana

水無月さん、豚肉料理の写真はもっとあるのですが、代表的な料理を載せました。
by wattana (2012-10-13 06:12) 

wattana

NO14Ruggerman さん、群馬県は牛(乳用牛・肉用牛)、鶏(採卵)でも上位に入っています。
by wattana (2012-10-13 06:16) 

wattana

arles さん、関西県はやはり牛ですね。
東海圏では豚レバーはスーパーに並んでいます。
by wattana (2012-10-13 06:21) 

macinu

とんかつにローストかなり美味そうです~!!
by macinu (2012-10-14 01:59) 

wattana

macinu さん、ローストのお店、残念ですが閉店(撤退)しました。
by wattana (2012-10-14 06:03) 

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