「佐吉大仏」へ行ってきました：「行ってきました」シリーズ：SSブログ

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「佐吉大仏」へ行ってきました　[大人の社会見学（文化施設・セミナー・工場見学等）] [編集]

３月２３日（火曜日）午前１１時１０分頃に
「佐吉大仏」へ行ってきました。
（岐阜県羽島市竹鼻町２０９）

「佐吉大仏」は、
大仏殿にあった説明書を参照すると、
永田佐吉翁によって宝暦９年（１７５９年）に
建立された青銅の釈迦牟尼仏だそうです。

同じく大仏殿にあった
「永田佐吉の生涯と遺墨」には
永田佐吉翁について次のように書かれています。

（引用）
　　生い立ちは貧しく早くして両親に別れ、
　　丁稚奉公等で苦労を重ねますが、
　　正直で誠実な言行により、
　　綿の仲買人として成功しました。
　　佐吉は商いにあたり秤を持たず
　　客に任せて取引をしました。
　　人々は佐吉の信に応えようと、
　　彼との取引を望みそして佐吉に不利になるような
　　商行為を行うことはしませんでした。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（引用終わり）

さて、昭和３２（１９５７）年３月２３日に
吉田日出男さんが
「佐吉大仏」を参拝しています。

吉田日出男さんは、
昭和３１（１９５６年）３月１０日に
日本で最初のスーパーマーケットと言われる
「丸和フードセンター」を福岡県小倉市（当時）に
開設された方です。（*注）

（*注）日本で最初のスーパーマーケットについては二つの説があります。
　　　一つは昭和２８（１９５３）年１２月に開設された紀ノ国屋という説、
　　　もう一つは丸和フードセンターという説です。
　　　　（詳しくは弊ブログ　～「風車系主婦の店」を探せ！～　をご参照ください）

吉田日出男さんは
「佐吉大仏」を参拝した後、
次の文を残しています。

…引用…
　　新しき時代の新しき商法として、
　　セルフサービスがアメリカにて
　　三十年の歴史を経て日本へ来る。
　　而るに美濃の国竹鼻町を訪れて、
　　孝子聖商仏佐吉翁が既に百七十年の昔、
　　この道の始祖たりしを知り、
　　感嘆久しうし、且よろこぶ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　…引用終わり…

（吉田日出男・著「スーパーの原点」１１２ページを参照）

吉田日出男さんはその後、
日本各地において
「主婦の店」というスーパーマーケットの
開設に携わります。

昭和３２（１９５７）年５月３日に
岐阜県大垣市林町に
「主婦の店」第１号店となる
「主婦の店大垣店」が開設されました。

その後、「主婦の店」と称する
スーパーマーケットが
日本各地に次々と誕生しました。

「主婦の店」は
日本全国で展開されたので
「主婦の店運動」と呼ばれたそうです。
（「日本小売業運動史（戦後編）」２４５ページを参照）

吉田日出男さんは、
「佐吉大仏」を初めて参拝した日、
３月２３日を「主婦の店」の創業の日と
定めています。
（「スーパーの原点」１１２ページを参照）