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企画展「初代寿門&四代長三」~煎茶器とともに生きた名工~、「とこなめ陶の森」資料館で開催中 [常滑めぐり(愛知県常滑市)]

愛知県常滑市にある焼き物文化の創造と発信の地「とこなめ陶の森」は、資料館、陶芸研究所および研修工房の3施設から構成される複合文化施設です。

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~ 「とこなめ陶の森」資料館。

資料館の展示室には、国指定重要有形民俗文化財「常滑の陶器の生産用具及び製品」が常設展示されています。

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~ 常設展示。

特別展示室においては2017年10月22日(日曜日)までの期間、

 平成29年度 第2回企画展
「初代寿門(じゅもん)&四代長三(ちょうざ)」~煎茶器とともに生きた名工~

が開かれています。

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~ 平成29年度第2回企画展が開かれている特別展示室。

 



さて、2017年8月11日(土曜日/祝日)の午前9時30分頃に、「とこなめ陶の森」資料館へ行ってきました(館内撮影可)。

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「とこなめ陶の森」資料館
 ・住 所 :愛知県常滑市瀬木町4丁目203番地
 ・開館時間:午前9時~午後5時
 ・休館日 :月曜日(祝日の場合は翌日休み)、年末年始
 ・入館料 :無料

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~ 「とこなめ陶の森」資料館のエントランスホールにある大きな急須。

平成29年度 第2階企画展「初代寿門&四代長三」~煎茶器とともに生きた名工~ が開かれている特別展示室で入手した展示解説シートを参照すると、常滑で煎茶器の一つ「急須」の生産が始まったのは、今から200年ほど前の江戸時代後期の文化文政の頃だそうです。

その当時の急須は残っていないそうですが、当時活躍した名工の指導を受けた初代・杉江寿門(182?~1897年)、四代・伊奈長三(1841~1924年)の作品が今回、展示されています。

170811とこなめ陶の森資料館08、朱泥菊型急須(初代寿門) (コピー).JPG
~ 朱泥菊型急須(初代・杉江寿門作)。

170811とこなめ陶の森資料館20、烏泥菊型後手急須(四代長三) (コピー).JPG
~ 烏泥菊型後手急須(四代・伊奈長三作)。

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~ (左)施釉水指 銘「松風堂」(初代・杉江寿門作)、施釉湯沸 銘「瑠昆子」(初代・杉江寿門作)。

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~ (左より)白泥湯罐と涼炉(初代・杉江寿門作)、金襴手茗碗(十二代・永楽和全作)、梨皮朱泥後手急須(初代・杉江寿門作)。

なお、10月7日(土曜日)に、特別講演会「優雅と格調と楽しい 売茶流の世界」(演者:売茶流家元 高取友仙窟)と煎茶会「明治の煎茶趣味でしつらえた煎茶席」(席主:売茶流家元 高取友仙窟)が企画されています。

☆ 「とこなめ陶の森」資料館(愛知県常滑市瀬木町4丁目203番地)
☆ 2017年8月11日(金曜日)午前9時30分頃利用

 



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コメント 4

森田惠子

父は急須が大好きだったらしく、姉が生まれた時、私が生まれた時など等、記念に急須を買っていました。
高価なものを買っていたというのは母からの情報。
10以上の急須が残されていますが、私にはその価値が分かりません・・・。
宝の持ち腐れ!です。
by 森田惠子 (2017-08-11 19:15) 

wattana

森田恵子さん、おはようございます。
数多くの急須をお持ちなのですね。煎茶を淹れる急須は、なくてはならない道具ですが、その材質、漉し器の形状などによって淹れた煎茶の風味が違うそうです(以前参加した「お茶教室」の飲み比べで確認しました)。

なお、初代・杉江寿門作の朱泥菊型急須は、「パンパン製法」と呼ばれる中国宜興省の伝統的な製法(タタラをつなぎ合わせて、木の板で「パンパン」と叩きながら整形する)で作られているそうです。
by wattana (2017-08-12 06:31) 

森田惠子

20年以上前ですが、中国を旅した時に朱泥菊型急須を父のお土産に買ったのですが、あまり良いものではなかったようです。
見る目がなくて、父に却下(?)された急須は、今、私の手元にあります(笑)
by 森田惠子 (2017-08-12 20:09) 

wattana

森田恵子さん、おはようございます。
煎茶を淹れるための道具の「急須」がない家庭が増えている中、多くの急須をお持ちですね。

お湯を沸かさなければならない、茶殻を捨てなければならない急須で淹れる煎茶は年々、消費量が減っています。一方、急須、湯飲み茶碗を用意する必要のない便利なペットボトル茶に代表される緑茶飲料の消費量は増えています。急須で淹れた煎茶とペットボトル茶の飲み比べを何回もしました。ペットボトル茶は確かに年々進化していますが、急須で淹れたお茶とは別物です。
by wattana (2017-08-13 08:40) 

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