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伊藤園、京都宇治抹茶たっぷり「冬のお~いお茶」を季節限定で販売中 〔食品表示の視点で注目しました。〕 [食品表示]

株式会社伊藤園(本社:東京都渋谷区)は12月7日(月曜日)、
京都宇治抹茶たっぷり「冬のお~いお茶」の販売をスタートしました。

151223緑茶飲料⑤、冬のお~いお茶 (コピー).JPG
~ 抹茶のこく味を愉しむ緑茶飲料。

秋季、冬季のペットボトル入り緑茶飲料の包装容器のデザインとしては珍しく、
鮮やかなブルーです。

今年の秋季のペットボトル入り緑茶飲料の包装容器のデザインは、
こんな感じでした。

151023緑茶飲料① (コピー).JPG
~ 2015年10月23日に購入した緑茶飲料4種類。

伊藤園の11月26日付ニュースリリース
~季節限定品「冬のお~いお茶」 12月7日(月)より販売開始~
を参照すると、
季節限定品「冬のお~いお茶」は、

・・・京都府産宇治抹茶のみをたっぷり使用した、
お~いお茶史上最高の抹茶感のある緑茶飲料・・・

だそうです。

そこで、
季節限定品と通常品「京都宇治抹茶入りお~いお茶」を
飲み比べてみました。

151222伊藤園①、冬のお~いお茶と抹茶入りお~いお茶 (コピー).JPG
~ 2015年12月22日(火曜日)午前11時30分頃に西友岐阜華陽店(岐阜市五坪)で購入。
購入価格は、通常品が75円(本体価格)、冬季限定品が78円(本体価格)。

151222伊藤園③、冬のお~いお茶と抹茶入りお~いお茶 (コピー).JPG

通常品の3倍の抹茶が入っているというだけあって、
季節限定品「冬のお~いお茶」は抹茶の風味がしっかりありました。





さて、
京都宇治抹茶たっぷり「冬のお~いお茶」は、
包装容器の斬新なデザイン、
抹茶感がしっかりある緑茶飲料という点がポイントです。

それに加え食品表示という視点で、
次の2つのポイントに注目したいと思います。

① 京都府産宇治抹茶
② たっぷり

151223緑茶飲料⑤、冬のお~いお茶 (コピー).JPG

宇治抹茶の前に「京都府産」を冠しているのは、
京都府産の原料(荒茶)を使用していることの強調表示です。

宇治茶または宇治抹茶は実は、
京都府産の原料(荒茶)を使わなくてもいいのです。

公益社団法人京都府茶業会議所は
宇治茶を次の通り定義しています。
___________________________________________________

宇治茶の定義:
宇治茶は、歴史・文化・地理・気象等総合的な見地に鑑み、宇治茶として、
ともに発展してきた当該産地である京都・奈良・滋賀・三重の四府県産茶で、
京都府内業者が府内で仕上加工したものである。
ただし、京都府産を優先するものとする。

・・・京都府茶業会議所ホームページより引用。
___________________________________________________

このことから、
宇治茶の原料原産地(荒茶の産地)は京都府産に限定されておらず、
京都府・奈良県・滋賀県・三重県が原料原産地(荒茶の産地)であれば
よいことになります。

伊藤園の「冬のお~いお茶」は、
京都府産の原料(荒茶)使用を強調するために
「京都府産宇治抹茶」を冠したと思います。

もう一つのポイント「たっぷり」について伊藤園は、
包装容器のフィルム上に「※当社緑茶飲料比」と表示したほかに、
「お~いお茶」の商品情報サイトに
「抹茶たっぷり3倍 ※当社緑茶飲料比」と記載しています。

この表示により伊藤園が
抹茶の含有量が多いこと(「たっぷり」という表示)の根拠を
当社緑茶飲料を基準としていることがわかります。


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