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「松坂屋史料室」へ行ってきました 〔「松坂屋」の商号と商標の変遷〕 [百貨店・ショッピングセンター]

名古屋を代表する百貨店といえば、創業1611(慶長16)年の「松坂屋」です。

140508松坂屋名古屋店①、久屋大通公園から (コピー).JPG
~ 2014年5月8日(木曜日)に栄・久屋大通公園のエンゼル広場から「松坂屋」名古屋店(右側が本館・左側が南館)を撮った写真です。



さて、「松坂屋」名古屋店南館7階にある「松坂屋史料室」では2014年3月1日から5月27日まで、企画展Vol.17「松坂屋上野店の歴史」が開催されています。

140508松坂屋名古屋店③、松坂屋史料室の案内 (コピー).JPG
~ 「松坂屋美術館」の横(入館口ではなく、ミュージアムショップ側)にあります。

140406松坂屋史料室、資料 (コピー).JPG

「松坂屋史料室」で入手した「松坂屋 400年の歩み」、「松坂屋上野店の歴史」などの資料を参照すると、1611(慶長16)年に伊藤家初代祐道さんが清須より名古屋・本町へ移住し、呉服小間物問屋「伊藤屋」を開業(創業)。1740(元文5)年1月に尾張藩の呉服御用となった「伊藤屋」は、1768(明和5)年4月に江戸・上野の松坂屋を4,516両で買収し江戸へ進出。松坂屋の商号は「いとう松坂屋」、三蓋松の商標は「いとう丸」に改めたそうです。

「いとう丸」は、「松坂屋」の商標として今も使われています。

140508松坂屋名古屋店②、本館屋上遊園から (コピー).JPG
~ 名古屋人にはおなじみの「松坂屋」名古屋店の本館の屋上に掲げられた商標「いとう丸」。

井桁が「伊」、中央のくずし字が「藤」を表している商標「いとう丸」は、1611年の開業直後から暖簾や看板に使用していたようです。商標「いとう丸」は今も使われていますが、商号は次の様に変更されています。

1834(天保5)年に「伊藤屋」から「いとう」へ変更、1900(明治33)年に「いとう」から「いとう呉服店」へ商号を変更。

1910(明治43)年2月に株式会社いとう呉服店を設立、同年3月1日に栄町に新店舗を新築しデパートメントストア「いとう呉服店」の営業をスタート。

名古屋初の百貨店の誕生です。その後、1925(大正14)年5月に各店の商号を「松坂屋」に統一。

以上が、「伊藤屋」から「いとう」 、 「いとう呉服店」 そして 「松坂屋」への商号の変遷です。

「松坂屋」の400年の歴史に興味がある方は、「松坂屋史料室」をご利用ください。

☆ 「松坂屋史料室」(「松坂屋美術館」横)
  (名古屋市中区栄三丁目16番1号「松坂屋」名古屋店南館7階)
☆ 2014年5月8日(木曜日)午後1時頃利用




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コメント 8

ちょいのり

職場の近くが上野松坂屋なので勉強になりました^^

by ちょいのり (2014-05-09 04:33) 

ちゅんちゅんちゅん

おはようございます!
勤務先が松坂屋本店で
勤めておりましたが
「資料室」の存在 知りませんでした(゜o゜)
by ちゅんちゅんちゅん (2014-05-09 07:35) 

tsun

物産展は集客力があるみたいですね。
あまり出たがらない嫁も、北海道物産展には行きたがります。
by tsun (2014-05-09 11:10) 

yanasan

名古屋では重要な時の手みやげにはカトレアの
包装紙は欠かせませんね
by yanasan (2014-05-09 22:10) 

wattana

ちょいのりさん、
「松坂屋」という商号の起源である「松坂屋」上野店の歴史はとても興味深いものです。たとえば、1923(大正12)年9月1日の関東大震災で類焼した上野の「松坂屋いとう呉服店」は、店舗の再建よりも被災者の救援活動を優先したなど数々のエピソードが、企画展で紹介されています。
by wattana (2014-05-10 07:40) 

wattana

ちゅんちゅんちゅんさん、おはようございます。
「松坂屋史料室」、知っている人はすくないと思います。
でも、400年の歴史がある企業なので、
歴史的価値がある史料がかなりあると思います。
by wattana (2014-05-10 07:44) 

wattana

tsun さん、
物産展、特に北海道と京都は集客力があると思います。
平日にもかかわらず、混んでいました。
by wattana (2014-05-10 07:45) 

wattana

yanasan さん、
カトレアの包装紙、
今でも存在感がありますね。
by wattana (2014-05-10 07:48) 

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