「名鉄百貨店」、~今年で開店60周年をむかえます。 〔1954(昭和29)年12月1日開店〕 [百貨店・ショッピングセンター]
名鉄(名古屋鉄道)グループの「名鉄百貨店」(株式会社名鉄百貨店)は、
今年12月1日で開店60周年をむかえます。
名鉄名古屋駅(当時は新名古屋駅)に直結する「名鉄百貨店」が開店したのは、
1954(昭和29)年12月1日のこと。
「30年の歩み-名鉄百貨店開店30周年記念社史」(1985年5月発行)を参照すると、
名古屋で初めてのターミナルデパートは紆余曲折を経て開店したそうです。
同書によると、当初、名古屋鉄道が建設する名鉄ビルに
地元の老舗デパートの松坂屋に出店を要請し、交渉を重ねたにもかかわらず、
松坂屋との出店交渉が暗礁に乗り上げ、
名古屋鉄道がデパートを直営することが決定したそうです。
デパート直営が決定した後も、
資金調達、デパート経営ノウハウの取得など
解決すべきいろいろな問題があったと同書に記載があります。
さて、
「名鉄百貨店」が開店した1954(昭和29)年は、
栄町東南角にオリエンタル中村百貨店(現・三越名古屋栄店)も開店し、
名古屋におけるデパート戦争(栄 vs 名駅)が始まった年だと言えます。
前出の「30年の歩み-名鉄百貨店開店30周年記念社史」によると、
名古屋で初めてのターミナルデパートとして注目された「名鉄百貨店」は、
紆余曲折を経ての開店初日の売上高はおよそ1800万円と、好スタートを切ったそうです。
「名鉄百貨店」の開店にまつわるエピソードは、
1634(寛永11)年創業の御菓子所「両口屋是清」が発行した
「尾張の和菓子を伝えて-両口屋是清の350年-」(1981年1月発行)にも載っていました。
同書を読むと、
「両口屋是清」の当時の社長・大島清治さんは名鉄の役員から、
「私どもは鉄道屋でして百貨店商売はスブのシロウトです。両口屋是清さんにぜひご協力をいただき、
菓子部門でのご指導をいただきたい」と懇願されたとの記載があります。
これを受けて、
大島清治が率いる「両口屋是清」は、名鉄百貨店への出店に合わせ、
戦前から製造していたどら焼き風の卵菓子「千なり」製造の機械化を図り、
1954年12月1日の名鉄百貨店の開店から
「千なり」をそれまでの半額の1個20円に値下げして販売し大人気となったそうです。
~ 2014年4月23日(水曜日)に「両口屋是清 栄店」の喫茶コーナーで食べた「千なり(小豆粒あん)」です。
話がすこし脱線してしまいましたが、
「名鉄百貨店」は4月1日より1年間、「名鉄百貨店開店60周年」を記念して
創業時のロゴマークや、包装紙・紙袋を使用するそうです。
今年12月1日で開店60周年をむかえます。
名鉄名古屋駅(当時は新名古屋駅)に直結する「名鉄百貨店」が開店したのは、
1954(昭和29)年12月1日のこと。
「30年の歩み-名鉄百貨店開店30周年記念社史」(1985年5月発行)を参照すると、
名古屋で初めてのターミナルデパートは紆余曲折を経て開店したそうです。
30年の歩み―名鉄百貨店開店30周年記念社史 (1985年)
- 作者: 名鉄百貨店
- 出版社/メーカー: 名鉄百貨店
- 発売日: 1985/05
- メディア: -
同書によると、当初、名古屋鉄道が建設する名鉄ビルに
地元の老舗デパートの松坂屋に出店を要請し、交渉を重ねたにもかかわらず、
松坂屋との出店交渉が暗礁に乗り上げ、
名古屋鉄道がデパートを直営することが決定したそうです。
デパート直営が決定した後も、
資金調達、デパート経営ノウハウの取得など
解決すべきいろいろな問題があったと同書に記載があります。
さて、
「名鉄百貨店」が開店した1954(昭和29)年は、
栄町東南角にオリエンタル中村百貨店(現・三越名古屋栄店)も開店し、
名古屋におけるデパート戦争(栄 vs 名駅)が始まった年だと言えます。
前出の「30年の歩み-名鉄百貨店開店30周年記念社史」によると、
名古屋で初めてのターミナルデパートとして注目された「名鉄百貨店」は、
紆余曲折を経ての開店初日の売上高はおよそ1800万円と、好スタートを切ったそうです。
「名鉄百貨店」の開店にまつわるエピソードは、
1634(寛永11)年創業の御菓子所「両口屋是清」が発行した
「尾張の和菓子を伝えて-両口屋是清の350年-」(1981年1月発行)にも載っていました。
同書を読むと、
「両口屋是清」の当時の社長・大島清治さんは名鉄の役員から、
「私どもは鉄道屋でして百貨店商売はスブのシロウトです。両口屋是清さんにぜひご協力をいただき、
菓子部門でのご指導をいただきたい」と懇願されたとの記載があります。
これを受けて、
大島清治が率いる「両口屋是清」は、名鉄百貨店への出店に合わせ、
戦前から製造していたどら焼き風の卵菓子「千なり」製造の機械化を図り、
1954年12月1日の名鉄百貨店の開店から
「千なり」をそれまでの半額の1個20円に値下げして販売し大人気となったそうです。
~ 2014年4月23日(水曜日)に「両口屋是清 栄店」の喫茶コーナーで食べた「千なり(小豆粒あん)」です。
話がすこし脱線してしまいましたが、
「名鉄百貨店」は4月1日より1年間、「名鉄百貨店開店60周年」を記念して
創業時のロゴマークや、包装紙・紙袋を使用するそうです。
こんにちは!
名鉄百貨店・・・アパレルの仕事をしていたとき
こちらに何年かお世話になりました。
ポスレジシステムをいち早く導入したり
なかなか先進的なお店でした、当時は(^^)
その後 マツザカヤに移り
「江戸時代」にタイムスリップした気分になったのを覚えています(笑)
by ちゅんちゅんちゅん (2014-04-24 16:34)
地元のかたにとっては
特別なおもいいれが、あるでしょうね。
わたしたちが岩田屋や玉屋百貨店におもいが、あるように。ねえ
by prin4795 (2014-04-24 18:41)
私の遠〜い記憶の中に母親に連れられて当時では名古屋駅前で唯一の百貨店、名鉄百貨店へ行った記憶があります。 当時は駅前を市電が走っていました。
by yanasan (2014-04-24 22:38)
ちゅんちゅんちゅんさん、こんばんは。
名鉄百貨店は今年で開業60周年。
一方、松坂屋が創業したのは1611年(いとう呉服店)、
400年の歴史です。
by wattana (2014-04-25 21:46)
prin4795 さん、
三越になった旧オリエンタル中村百貨店、
なつかしいです。
by wattana (2014-04-25 21:51)
yanasan さん、
名駅、市電が走っていましたね。
by wattana (2014-04-25 21:55)