玉村豊男さんが書いた「パリのカフェをつくった人々」のALSACE「パリのブラッスリーをめぐる男たちの闘い」を参照すると、ブラッスリーbrasserie とはもともと「ビール醸造所」という意味の言葉で、はじめはドイツ国境のアルザス地方で発祥した「ビールを飲ませる食堂」だったそうです。

パリのカフェをつくった人々 (中公文庫)

  • 作者: 玉村 豊男
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1997/08
  • メディア: 文庫


それがパリへ進出して、ブラッスリー brasserie は大衆的なレストランの代名詞になり、ワインもビールも飲め、アルザス地方の名物料理だけでなく、ビストロ風の家庭料理などを提供するお店として人気を得たそうです。



さて、2018年1月20日に逝去されたフランス料理界の巨匠、ポール・ボキューズさんのリヨン郊外にあるミシュランガイドの三つ星を50年以上維持しているレストラン「ポール・ボキューズ」は、ブラッスリーも運営しています。


~ La Brasserie de l'Est(「ブラッスリー レスト」)。

「ブラッスリー レスト」は、フランス国鉄のブロットー駅駅舎だった建物に1997年にオープンした店舗です。

店内を模型の機関車が走るこのブラッスリーを2008年6月3日に利用した時に食べた料理の写真が残っていました。







なお、日本においては、プロデュイ・ポール・ボキューズ社との業務提携により株式会社ひらまつが「ブラッスリー ポール・ボキューズ」を独占的に展開しています。

ポール・ボキューズさんのご冥福をお祈りいたします。