豚の祖先は、
野性の猪だそうです。

現在のブタは新石器時代、人類の農耕開始とともに、中国、インド、西アジア、ヨーロッパでそれぞれ土着のイノシシを馴化 (じゅうか)して、家畜にしたものであるとされている。

※「トン考」 の42ページから引用しました。

トン考―ヒトとブタをめぐる愛憎の文化史

  • 作者: とんじ
  • 出版社/メーカー: アートダイジェスト
  • 発売日: 2001/04
  • メディア: 単行本


豚の歴史は、
交配による品種改良の歴史だそうです。

たとえば、
バークシャー種という品種 (豚種)があります。

日本で 「黒豚」 (*注①) と呼ばれている豚です。

(*注①)
 1977 (昭和52)年1月26日の農林水産省畜産局長通知
 「豚肉小売品質基準」に次の記載があります。

バークシャー純粋種の豚肉のみを 「黒豚」と表示できるものとする。

※ “「黒豚」条項” は、1999 (平成11)年6月14日付で新設されたものです。

このバークシャー種という品種 (豚種)は
いろいろな豚を交配して改良され、
品種として固定 (確定)されたものだそうです。

イギリス南部、バークシャー州が原産地。…略… この地方に古くから飼われていた体重が500kgにもなる赤褐色または砂色の在来種からレッド バークシャー (Red Berkshire)が作出された。これにアジア野猪の系統に属する黒色のナポリタン (Napolitan) またはカセルタ (Caserta)が交配され、改良されて黒色に統一された。1851年以降は純粋繁殖が行われ1884年から登録が開始。

※「世界家畜品種辞典」の271ページから引用しました。

世界家畜品種事典

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 東洋書林
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 単行本


さて、
三元豚と称する豚肉があります。

これは、
3つの品種 (豚種)を交配した
交雑豚のことです。

財団法人日本食肉消費総合センターが発行した冊子
「豚肉のチカラ」を参照すると、

もっとも一般的な三元豚は、

ランドレース種 (L)と大ヨークシャー種 (W)の雑種を母に、デュロック種(D)を父として生まれた三元豚 (LWD)

だそうです。
※同冊子の17ページから引用しました。

「豚肉のチカラ」に掲載されている

~ 豚肉の魅力 - 銘柄豚の隆盛とその特徴 ~

というレポートを参照すると、
多くの銘柄豚は
上述した3つの品種 (豚種)の交配による
三元豚 (LWD)だそうです。

次の写真は
私がスーパーマーケットで購入した
銘柄豚肉ですが、
この3つの銘柄豚肉も
三元豚 (LWD)なのでしょうか?






思考する豚

  • 作者: ライアル・ワトソン
  • 出版社/メーカー: 木楽舎
  • 発売日: 2009/10/26
  • メディア: 単行本




にほんブログ村