♪ 菓銘を聞いて「お茶を楽しむ」 -(3)「菓銘」は連想ゲームのヒント- の続き


愛知県豊川市の公益社団法人豊川文化協会主催「豊川市民月例茶会」が2020年2月9日(日曜日)、桜ヶ丘ミュージアムにおいて開催されました。


~ 桜ヶ丘ミュージアム(愛知県豊川市桜ケ丘町79番地の2)は、美術・歴史の常設展示室、一般に貸出している展示室(市民ギャラリー)・実習室・会議汁・和室・茶室「心々庵」から構成される複合施設です。


和菓子の意匠―京だより

  • 出版社/メーカー: 京都新聞企画事業
  • 発売日: 2020/04/19
  • メディア: 単行本



さて、2020年2月9日午前10時10分頃、桜ヶ丘ミュージアムを訪ね、茶室「心々庵」(四畳半)における煎茶道薫風流による煎茶席(玉露二煎だし)、和室(黒松)における宗徧吉田流による抹茶席の2席に参席しました。

次の写真は、煎茶道薫風流煎茶席(畑美恵子社中)で撮った写真です。


~ 点前座と床飾り、掛幅:「一華開五葉」(黄檗五十七代玄妙筆)。


~ 花器:谷川菁山作 窯変 銘「曙」。


~ 茶櫃点前(涼炉:北村和善「白泥彩色文人清遊」、湯缶:平安清昌「御本手」、水注:手塚善理「本赤絵」、急須:十四代柿右衛門「赤絵四君子紋」など)。




~ 茶碗「五彩鳳凰紋」(平安清昌)。


~ 茶銘「露のみどり」(京都大正園)。


~ 菓銘「乙女椿」(豊川・立花屋製)、煎茶道薫風流五代家元好みの菓子器「色絵三聖果」(仏手柑・桃・柘榴)。



煎茶道薫風流の畑さんの煎茶席は今回も、季節感ある演出が施されていました。

茶掛が「一華開五葉」、三華(菜の花・桃の花・雪柳)を生けた花生けの銘が春を連想させる「曙」(谷川菁山作)、そして菓銘「乙女椿」が煎茶道薫風流五代家元好みの菓子器「色絵三聖果」(仏手柑・桃・柘榴)に盛られていました。

とても寒い日でしたが、「春近し」を感じさせる素敵な席でした。

「菓銘を聞いて」お茶を楽しむ(全4記事)。完。



小さな暖簾の奥で 御粽司・川端道喜とわたし

  • 作者: 知嘉子, 川端
  • 出版社/メーカー: 淡交社
  • 発売日: 2019/12/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)