志野と瀬戸黒で国の重要無形文化財技術保持者(人間国宝)に認定された荒川豊蔵さん(1894~1985年)は昭和5年(1930年)4月11日、岐阜県可児市大萱の牟田洞古窯跡で志野筍絵陶片を発見しました。


~ 志野筍絵陶片発見場所に建つ石碑「随縁(ずいえん)」、2017年11月29日撮影。

瀬戸黒、黄瀬戸、志野などの桃山陶が愛知県瀬戸市で焼かれていたというそれまでの日本陶磁史の定説を覆す大発見をした荒川豊蔵さんは以降、大萱において志野の再現を志しました。豊蔵さんが生活と作陶の拠点とした地は現在、「荒川豊蔵作陶の地」として一般公開されています。


~ 豊蔵さんの居宅へのアプローチ。


~ 豊蔵さんの居宅。

さて、「荒川豊蔵作陶の地」において可児市が美濃桃山陶の聖地をPRするために企画したイベント「平成29年度 随縁に集う」が11月29日(水曜日)より12月3日(日曜日)まで行われています。


~ イベント「随縁に集う」のチラシ。

イベント「随縁に集う」には、豊蔵さんの茶碗でお茶を飲みながら、荒川豊蔵資料館の学芸員の話を聞き豊蔵さんの暮らしぶりを体験する「追体験」、久々利保育園の園児がおもてなしをする「久々利保育園茶会」などが組まれています。

このイベント「平成29年度 随縁に集う」の初日に行われたプログラム「追体験」(豊蔵作志野茶碗など豊蔵づくしの茶会)に参加しました。


~ 豊蔵さんの居宅の囲炉裏の間。


~ 豊蔵さんが好んだ多治見・梅園菓子舗「山秋(さんしゅう)」。


~ 豊蔵さんの居宅の座敷。


~ 豊蔵作・瀬戸黒茶碗。




~ 梅園菓子舗「栗羊羹・美濃織部羊羹・黄瀬戸羊羹・瀬戸黒羊羹・和三盆」。


~ 豊蔵作・志野茶碗。

イベント「平成29年度 随縁に集う」開催期間中、荒川豊蔵資料館と蟹郷土歴史館は入館無料です。