ステーキ&ハンバーグレストラン、ファミリーレストランなどで最近、牛肉100%のハンバーグが流行っているらしい。

そこで、2011年2月5日 (土曜日)午前11時頃、「ビッグボーイ 各務原店」でランチメニューの中から「大俵ハンバーグセット」をオーダー。

ビーフ100%、225グラム。

4種類のソースから選んだのは、大俵デミグラス。



メニューを見ると、

~おいしさの仕上げはペレットで~
    
とあった。

「ペレット」は、肉を焼くための焼き石のこと。

「ペレット」といえば、ファミリーレストラン 「ココス」のビーフハンバーグステーキ (180g)にも「ペレット」があった。


~2010年10月21日 (木曜日)に利用した 「ココス岐阜関店」

ステーキ&ハンバーグレストランの「あさくま」にも 「ペレット」がある。


~2011年2月2日 (水曜日)に利用した 「あさくま八熊 (やぐま)店」で食べた「豪州黒牛ハンバーグと薩摩茶美豚フランク」です。



では、「ペレット」はいつ頃からあるのだろうか?

1968 年(昭和43年)に名古屋市港区にオープンした「あさくま 港店」が、 「ペレット」がデビューしたお店らしい。

「外食産業を創った人びと」 (商業界発行)を参照すると;

あさくま名物のペレットもここでデビューした。「レアを注文しても食べているうちに鉄板の熱でミディアムになってしまう」と、『日本沈没』で有名作家になったばかりの小松左京が漏らしたのがヒントだった。

鉄板プレートに丸い穴を開け、そこに嵌まるサイズ(直径7センチ、厚み3センチ)の熱伝導率の高い合金ペレットを置く。下から熱は穴を通してペレットにより強力に照射する。食べる人はカットした肉片をペレット上に当てて、好みの焼き加減を調節できる、というアイデアだ。

シュバンク・ヒーター・グリルもペレットも、かつて飛行機の中で近藤が感じた「食べる人こそが主役」を具現化するツール。お店という舞台で、お客は雰囲気を楽しみ、料理の味を楽しむ……。いわゆるテーマレストランの先駆けであった。

(同書163ページから引用しました)


時代に先駆けた19人 外食産業を創った人びと

  • 作者: 「外食産業を創った人びと」編集委員会
  • 出版社/メーカー: 商業界
  • 発売日: 2005/05/14
  • メディア: 単行本


上記の文に登場した ‘近藤’とは、「あさくま」の創業者、近藤誠司さんのこと。

「あさくま」は、上掲書を参照すると、第3号店の 「あさくま港店」の大成功以降、積極的に店舗展開を行い最大時に店舗数140店舗までになったステーキレストラン(店舗数は現在、29店舗です)。



さて、「ペレット」があるレストランばかりではない。

「ペレット」がない鉄板プレートを使っているステーキ&ハンバーグレストランもある。

静岡県西部~中部で、ビーフ100%の 「げんこつハンバーグ」が大人気の炭焼きレストラン 「さわやか」の鉄板プレートには 「ペレット」はない。


~2011年2月4日 (金曜日)に利用した 「さわやか菊川本店」の「げんこつハンバーグランチ」です。

東海圏から関東圏で多店舗店展開しているステーキハウス 「ブロンコビリー」も鉄板プレートに 「ペレット」はついていない。


~2010年10月28日 (木曜日)に利用した 「ブロンコビリー豊橋岩田店」の「がんこハンバーグランチ」です。