「埋木舎(うもれぎのや)」は、彦根藩井伊家13代井伊直弼(1815~60)が1831年の父(11代当主・井伊直中)の死後、17歳から32歳までの15年間を過ごした彦根城佐和口御門前の屋敷です。


~ 「埋木舎」の表門。

 世の中を よそに見つつもうもれ木の 埋もれておらむ心なき身は

と直弼は和歌を詠じてこの屋敷を「埋木舎(うもれぎのや)」と名づけたそうです。


~ 表玄関。

「埋木舎」のリーフレットを参照すると、直弼は「茶、歌、ポン(鼓・能)」とあだ名があったごとく、茶道、和歌、能は達人の域だったそうです。


井伊家の教え 彦根藩・末裔の娘が語る赤備えの一族

  • 作者: 井伊裕子
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2016/12/07
  • メディア: 単行本


さて、2019年9月20日(土曜日)の午前9時55分頃に、国特別史跡「埋木舎」を訪ねました。
※建物への入室は原則、禁止なので、外から観覧します。


~ 表座敷と茶室。


~ 茶室「澍露軒(じゅろけん)」(外観)。


~ 茶室「澍露軒(じゅろけん)」(内部)。

江戸時代後期の大名茶人の井伊直弼は、茶の湯の心構えとして「一期一会」、「独座観念」などを説いた著作「茶湯一会集」を残しています。


~ 「一期一会」と「独座観念」の解説。

☆ 「埋木舎(うもれぎのや)」(滋賀県彦根市尾末町1-11)