和菓子に使われる原材料には、
小豆、白小豆、手芒豆、大豆などの豆類、
もち米から作る道明寺粉、餅粉、白玉粉、寒梅粉など、
和三盆糖、黒糖などの砂糖などがあります。

忘れてはならないのが
存在感が乏しいかもしれませんが、
練羊羹になくてはならない寒天です。

寒天といえば、
岐阜県恵那市山岡町(旧:恵那郡山岡町)は、
細寒天の産地として知られています。

恵那市山岡町の特産品である「山岡細寒天」は、
細寒天(糸寒天とも呼ばれる)の全国シェア80%を
占めているそうです(*注①)。

(*注①)
 「山岡細寒天」のチラシを参照しました。



「山岡細寒天」のチラシ裏面に載っているQ&Aを参照すると、
細寒天と他の寒天の違いは次の通りです。

Q 細寒天は他の寒天とどう違うの?  A 細寒天は糸寒天とも呼ばれ、性質は角寒天(棒寒天)とほとんど同じですが、角寒天、粉寒天と比べ離水しにくいため、伝統的に和菓子に使用されています。水につけてそのまま食べることもできます。



~ 天草100%で作られた山岡細寒天です。岐阜県寒天水産工業組合発行のラベルが貼られています。

では、
細寒天はどのように作られるのでしょうか。

中山圭子さんが書いた「和菓子ものがたり」の
‘‘錦玉の魔法―寒天’’ に製造工程が載っています。

 ① 原料のテングサを洗い、一晩水につけ、アク抜きをする
 ② 大釜で煮る
 ③ 一晩、釜の中でそのままにして蒸し置き、翌朝濾過する
 ④ 濾過した寒天駅を木枠に流し、冷やして固め、切る
 ⑤ ところてん状に突き、天日に干し、凍らせ、乾かしの工程を約二週間くり返す
   (同書80ページから引用しました)


和菓子ものがたり (朝日文庫)

  • 作者: 中山 圭子
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 2000/12
  • メディア: 文庫



~ 2012年1月26日(木曜日)に道の駅「おばあちゃん市 山岡」で撮った「ところてん突き器」です。


~ 2012年12月13日(木曜日)に恵那市山岡町上手向(かみとうげ)で撮った寒天干しの風景です。

さて、
1月18日(金曜日)の午前10時前に
岐阜県恵那市山岡町にある
道の駅「おばあちゃん市・山岡」へ行ってきました。



お食事処「みはらし茶屋」で、
「山岡細寒天」が入った
「寒天ぜんざい」を食べました。


~ 「山岡細寒天」入りの冷たいぜんざいです。

漬物が
添えられていました。



【参考】 第二次世界大戦前、寒天は日本の一大輸出産品で、明治、大正、そして第二次世界大戦までの昭和において、日本は世界の全生産量の約90%を占めていたそうです。


☆道の駅 「おばあちゃん市・山岡」
  (岐阜県恵那市山岡町田代1565-169)
☆2013年1月18日 (金曜日)午前9時50分頃利用


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