「ソーセージ」の表示を規制する法律には;

 ① 「JAS法」 (品質に関する適正な表示)
 ② 「食品衛生法」 (飲食による衛生上の危害発生の防止)
 ③ 「景品表示法」 (虚偽、誇大な表示の禁止)
 ④ 「計量法」 (内容量等の表示)

などがあります。

この中で、
「JAS法」が定めている 「品質表示基準」の中に
「ソーセージ品質表示基準」があり、
「ソーセージ」の定義など品質に関する表示について
規定しています。

さて、
「ソーセージ品質表示基準」の第2条 (定義)に
「ソーセージ」の定義が記載されています。

次に掲げるものをいう。1 家畜、家きん若しくは家兎の肉を塩漬し又は塩漬しないで、ひき肉したもの(以下単に「原料畜肉類」という。)に、家畜、家きん若しくは家兎の臓器及び可食部分を塩漬し又は塩漬しないで、ひき肉し又はすりつぶしたもの(以下単に「原料臓器類」という。)又は魚肉若しくは鯨肉を塩漬し又は塩漬しないで、ひき肉し又はすりつぶしたもの(魚肉及び鯨肉の原材料に占める重量の割合が15%未満であるものに限る。以下単に「原料魚肉類」という。)を加え又は加えないで、調味料及び香辛料で調味し、結着補強剤、酸化防止剤、保存料等を加え又は加えないで練り合わせたものをケーシング等に充てんした後、くん煙し又はくん煙しないで加熱し又は乾燥したもの(原料畜肉類中家畜及び家きんの肉の重量が家兎の肉の重量を超え、かつ、原料畜と肉類の重量が原料臓器類の重量を超えるものに限る。) ・・・以下省略・・・

わかりにくいですね。
いや、わからないですね。

「ソーセージ」にはいろいろな種類があるので、
それを定義としてまとめると
こんな風になってしまうのでしょうね。

「ソーセージ」とは簡単にいえば、
「豚肉の挽肉などを調味しケーシングに充填したもの」
です。

さて、
「ソーセージ品質表示基準」をさらに見ると、
いろいろな種類の 「ソーセージ」の定義も載っています。
(あくまで日本における定義です)

たとえば;

◆ボロニアソーセージ
  牛腸を使用したもの又は製品の太さが36㎜以上のもの
  (豚腸を使用したもの及び羊腸を使用したものを除く。)をいう。
◆フランクフルトソーセージ
  豚腸を使用したもの又はソーセージ の太さが20㎜以上36㎜未満のもの
  (牛腸を使用したもの及び羊腸を使用したものを除く。)をいう。
◆ウインナーソ-セージ
  羊腸を使用したもの又は製品の太さが20㎜未満のもの
  (牛腸を使用したもの及び豚腸を使用したものを除く。)をいう。

ボロニア、フランクフルト、ウインナーは、
地名です。

「ソーセージ」の前に地名を冠している、
ということは、
「ご当地ソーセージ」ですね。

「ウインナーソーセージ」は、
ウイーンのソーセージ。

では、
「ウインナーソーセージ」の写真を
見てみましょう。

まず、
「無塩せきポークウインナー (あらびき)」です。


~ 無塩せき (無塩漬)とは、塩を使っていないという意味ではなく、塩漬していないという意味で、一般的には塩漬剤 (ピクル)に発色剤 (亜硝酸ナトリウムなど)を使っていないソーセージのことだそうです。

次は、
缶詰に入った
「ウインナーソーセージ」です。


~ 長持ちします (賞味期限が長い)。

そして、
レトルトパウチ (レトルトパック)に入った
「ウインナーソーセージ」です。


~ 燻煙した 「ウインナーソーセージ」を120℃、4分間の加圧加熱殺菌をしてあるので、常温で長期保存が可能です。保存温度は常温でいいので持ち運びに便利です。

珈琲所 「コメダ珈琲店」の 「ホットドッグ」にも
「ウインナーソーセージ」が使われています。


~ 2012年9月21日 (金曜日)午後1時頃に利用した 「コメダ珈琲店 メイフィス名駅店」で食べた 「ホットドッグ」です。

メニューブックを見ると;

「たっぷりなコールスローがフランクを引き立てます」

と記載されていました。

フランク (フランクフルトソーセージ)ではなく
ウインナー (ウインナーソーセージ)なのに、
この表現は適切ではないですね。


~ 2012年6月29日 (金曜日)に利用した 「コメダ珈琲店 西大須店」で食べた 「ホットドッグ」です。


コメダ珈琲店

【参考】 日本ハム・ソーセージ工業協同組合は、種類別・年別のソーセージの生産量をホームページに公表しています。2011年 (1月~12月)の種類別生産量を見ると、総生産量約29.6万トンに対して、ウインナーソーセージの生産量は約21.7万トンと、総生産量の約73%を占めています。生産量2位は、フランクフルトソーセージで約3.3万トン、3位はボロニアソーセージで約1.8万トンとなっています。この3種類のソーセージで総生産量の約89%を占めています。






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