6月3日(火曜日)に日本テレビ系列で、

 ~お試しかっ!日本一の冷凍食品「味の素冷凍食品」で帰れま10~

という番組が放送されました。

出演者が、
「味の素冷凍食品」が製造販売している冷凍食品の中から
人気ランキングのトップ10の商品を当てるという番組です。

人気ランキングのトップスリーは、
次の商品でした。

 1.ギョーザ (12個入り、300g) ・・・・・ 399円(税込)
 2.エビシューマイ (12個入り、156g)・・357円(税込)
 3.エビ寄せフライ (5個入り、115g)・・・ 315円(税込)

番組の中で案内された価格は、
テレビ朝日が調べた価格だと思われますが、
スーパーマーケット、ドラッグストアなどでの実売価格と比べると、
ずいぶん高いので驚きました。

たとえば、
人気ナンバーワンの「ギョーザ12個入り300g」の実売価格は、
わたしが利用している岐阜市内のドラッグストアとスーパーマーケットでは
税込で概ね168円~238円です。


~ 6月15日(土曜日)に「Vドラッグ 茜部南店」(岐阜市茜部寺屋敷)で168円(税込)で買った「ギョーザ12個入り300g」です。「Vドラッグ」は、バローグループの中部薬品株式会社が展開しているドラッグストアで冷凍食品をいつも実売価格表示で販売しています。 ~Vドラッグは冷凍食品がとってもお得!! いつでも安い!~

もっとも多い実売価格は、
199円(税込)です。

199円という価格は、
テレビ朝日が調べた価格の半額ですね。

 399円 x 半額(5割引) = 199円

そうです、
冷凍食品の半額(5割引)セールでおなじみですね。

399円は、
割引前価格(=比較対象価格)。

199円は、
割引後価格です。

ところで、
味の素冷凍食品株式会社は、
希望小売価格を設定していないそうです。

では、
「ギョーザ12個入り300g」の399円は
どういう根拠で設定された価格なのでしょうか?

競合関係にある
冷凍食品を割引販売しているスーパーマーケットが
相談して同じ価格に決めたとは考えられませんね。

消費者庁が4月25日に
小売業者が加盟する業界団体(*注①)
及び冷凍食品製造業者等が加盟する業界団体(*注①)に対し発出した

 ~小売業者における冷凍食品の販売価格に係る表示の適正化について~

と題した行政指導文書の中にヒントがありました。

近年、冷凍食品業界においては、製造業者が個々の卸売業者に対して、小売業者が商品を一般消費者に販売する際の「参考」としての価格を個別に呈示することがある(以下そのような価格を「個別呈示価格」とう。)。


味の素冷凍食品が
スーパーマーケットのバイヤー(仕入担当者)との商談において、
提示または示唆した価格ではないのでしょうか?

しかし考えてみれば、
消費者のまとめ買いを誘引するための
半額(5割引)セールって、
不自然ですね。

半額にできるのなら、
いつも低価格で提供すればよいと思います。

わたしが利用している岐阜市内にあるドラッグストア、
冷凍食品の半額(5割引)などの割引販売をするお店はなくなり、
実売価格表示をするお店ばかりになりました。

しかも販売価格は、
半額セールをしているスーパーよりも安い! のです。



6月16日(日曜日)に利用した
「クスリのアオキ 岐阜県庁南店」では
味の素冷凍食品の「ギョーザ12個入り300g」は、
168円(税込)でした。

同日に利用した
「ゲンキー 加納城南店」は、
191円(税込)でした。

(*注①)  業界団体とは、日本チェーンストア協会、日本スーパーマーケット協会、一般社団法人新日本スーパーマーケット協会、日本チェーンドラッグストア協会、オール日本スーパーマーケット協会および一般社団法人日本冷凍食品協会のことです。