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国指定史跡「元屋敷陶器窯跡」へ行ってきました〔岐阜県土岐市泉町久尻〕 [東美濃のミュージアム]

2020年2月23日(日曜日)の午前11時20分頃、岐阜県土岐市(ときし)の織部の里公園にある国指定史跡「元屋敷陶器窯跡」へ行ってきました。

200223元屋敷陶器窯跡04、入口.JPG

200223元屋敷陶器窯跡02.JPG
~ 国指定史跡「元屋敷陶器窯跡」の遠景、元屋敷窯(連房式登窯)が露出展示されている薄緑色の覆屋、その右側に元屋敷東1号窯(大窯)、元屋敷東2号窯(大窯)などが見えます。

元屋敷窯は、美濃地域最古の連房式登窯(れんぼうしき・のぼりがま)で、その重要性から元屋敷窯周辺一帯が昭和42年(1967年)に国指定史跡に指定されています。

200223元屋敷陶器窯跡11.JPG
~ 横から見る連房式登窯の覆屋。

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さて、薄緑色の覆屋の中に入り、元屋敷窯(連房式登窯)の最上部から下を見ると、こんな感じです。

200223元屋敷陶器窯跡06、最上部.JPG

露出展示されている元屋敷窯の横の階段を下り、見学場所から上部を見上げました。

200223元屋敷陶器窯跡07、連房式登窯.JPG
~ 元屋敷窯(連房式登窯)は、全長約24.7メートル 幅2.2メートル、焼成室14房。

連房式登窯の元屋敷窯では、黒織部、青織部、志野織部などの織部製品が生産されたそうです(参照:土岐市のホームページと「織部の里公園」のリーフレット)。

元屋敷窯を見学した後、その東側にある元屋敷東1号窯、元屋敷東2号窯などを見学しました。

200223元屋敷陶器窯跡12.JPG

200223元屋敷陶器窯跡13.JPG
~ 完全復元された元屋敷東1号窯。

元屋敷陶器窯跡から出土した美濃桃山陶です(土岐市美濃陶磁歴史館で行われている所蔵品展「美濃桃山陶って何?」で2020年2月23日撮影)。

DSC08981.JPG
~ 織部黒茶碗。

DSC08982.JPG
~ 黒織部茶碗。

DSC08984.JPG
~ (左から)青織部向付、美濃唐津向付、志野織部向付。

☆ 国指定史跡「元屋敷陶器窯跡」
  (岐阜県土岐市泉町久尻1246-1「織部の里公園」内)

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多治見市文化財保護センターにおいて企画展「尼ヶ根古窯-瀬戸黒のはじまり-」、2020年6月19日(金)まで開催中 [東美濃のミュージアム]

岐阜県多治見市にある多治見市文化財保護センターにおいて2020年6月19日(金曜日)まで、企画展「尼ヶ根古窯-瀬戸黒のはじまり-」が開催されています。

200117多治見市文化財保護センター01、企画展「尼ヶ根古窯-瀬戸黒のはじまり-」.JPG
~ 多治見市文化財保護センター(岐阜県多治見市旭ヶ丘10丁目6-26)。

・ 企画展名:尼ヶ根古窯-瀬戸黒のはじまり-
・ 会期  :2020年1月14日(火)~6月19日(金)
・ 開館時間:午前9時~午後5時(最終入館午後4時30分)
・ 休館日 :土・日・祝日
・ 入場料 :無料

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さて、2020年1月17日(金曜日)午後1時30分頃、多治見市文化財保護センターへ行ってきました。

200117多治見市文化財保護センター02.JPG
~ 企画展「尼ヶ根古窯-瀬戸黒のはじまり-」が開かれている展示室。

今回の企画展で取り上げられた多治見市小名田町にある尼ヶ根古窯は、16世紀後半に操業していた大窯で初期の瀬戸黒が焼かれていたそうです。

200117多治見市文化財保護センター05、瀬戸黒(尼ヶ根古窯採集).JPG
~ 「瀬戸黒茶碗」(尼ヶ根古窯採集)、焼成温度が低ったため釉薬が縮れた肌合いになり、鬼板(酸化鉄)が粗かったためか茶褐色をしているそうです。

200117多治見市文化財保護センター06、瀬戸黒(尼ヶ根古窯採集).JPG

初期の瀬戸黒は楽茶碗に似た形をしていますが、楽茶碗が半筒茶碗のまま形を変えなかったのに対し、瀬戸黒は徐々に形を変え、最終的に織部黒へと変化したそうです。

瀬戸黒にスポットを当てた今回の企画展においては、「瀬戸黒の変遷」、「瀬戸黒の高台」、「瀬戸黒の肌合い」などについての展示が行われています。

それでは、「瀬戸黒の変遷」について5枚の写真をご覧ください。

200117多治見市文化財保護センター07、瀬戸黒の変遷.JPG
~ 瀬戸黒の変遷1(初期)高台が高く、腰は丸い楽茶碗のような見た目。

200117多治見市文化財保護センター08、瀬戸黒の変遷.JPG
~ 瀬戸黒の変遷2 高台が低く、腰が角張る。

200117多治見市文化財保護センター09、瀬戸黒の変遷.JPG
~ 瀬戸黒の変遷3 口縁などが歪みはじめる。

200117多治見市文化財保護センター10、瀬戸黒の変遷.JPG
~ 瀬戸黒の変遷4 線が刻まれたり、形が全体的に歪んで、作為が見られるようになる。

200117多治見市文化財保護センター11、瀬戸黒の変遷.JPG
~ 瀬戸黒の変遷5 織部黒へ。

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「土岐市美濃陶磁歴史館」へ行ってきました〔企画展「昭和、美濃の陶工 林景正」展示解説〕 [東美濃のミュージアム]

岐阜県土岐市にある土岐市美濃陶磁歴史館において2020年2月24日(月曜日/天皇誕生日 振替休日)まで、

 企画展「昭和、美濃の陶工 林景正」

が開催されています。

200119土岐市美濃陶磁歴史館01、企画展「昭和、美濃の陶工 林景正」.JPG
~ 土岐市美濃歴史博物館の入口前にある大きな案内板。

・展覧会名:企画展「昭和、美濃の陶工 林景正」
・会 期 :2019年11月29日(金曜日)
     ~2020年2月24日(月曜日/天皇誕生日振替休日)まで
・会 場 :土岐市美濃陶磁歴史館第1展示室
      (岐阜県土岐市泉町久尻1263番地)
・開館時間:午前10時~午後4時30分(入館は午後4時まで)
・入館料 :一般200円、大学生100円、高校生以下無料
・休館日 :月曜日、祝日の翌日(1/13、2/11は開館)、年末年始

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さて、2020年1月19日(日曜日)の午後1時20分頃、企画展「昭和、美濃の陶工 林景正」が開かれている土岐市美濃陶磁歴史館へ行ってきました。午後2時から始まる今回の企画展を担当した学芸員の鍋内愛美さんによる展示解説に参加するためです(参加費無料、別途入館料要)。

200119土岐市美濃陶磁歴史館02.JPG
~ 企画展「昭和、美濃の陶工 林景正」が行われている土岐市美濃陶磁歴史館。

林景正(1891~1988)さんは、企画展の配布資料を参照すると、1930年(昭和5年)頃に美濃桃山陶の再現に乗り出し、古窯で拾った志野や織部などの陶片をお手本にして美濃桃山の再現を目指したそうです。黄瀬戸の技術で岐阜県重要無形文化財に認定された1958年(昭和33年)以降は、黄瀬戸の制作に一層力を入れたそうです。

定刻の午後2時から鍋内愛美さんによる展示解説が始まりました。

200119土岐市美濃陶磁歴史館30.JPG
~ 鍋内愛美さんによる展示解説を聞く参加者。

鍋内愛美さんによると、景正の黄瀬戸の特徴は、家業の煎茶碗の生産に従事していた頃に身につけた薄く正確にロクロをひく技術に裏付けされた「軽さ」だそうです。

200119土岐市美濃陶磁歴史館08、黄瀬戸鉢.JPG
~ 林景正「黄瀬戸鉢」。

200119土岐市美濃陶磁歴史館15.JPG
~ 林景正「黄瀬戸胴紐茶盌」。

景正の黄瀬戸の釉調は、次の作品の写真を見るとわかる通り、マットな質感の所謂「油揚げ肌」のものから艶のあるものまで様々だそうです。

191203土岐市美濃陶磁歴史館13、黄瀬戸茶盌.JPG
~ 林景正「黄瀬戸茶盌」。

200119土岐市美濃陶磁歴史館11、黄瀬戸丸盌.JPG
~ 林景正「黄瀬戸丸盌」。

☆ 「土岐市美濃陶磁歴史館」(岐阜県土岐市泉町久尻1263番地)

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企画展「昭和、美濃の陶工 林景正」、土岐市美濃陶磁歴史館で2020年2月24日まで開催中 [東美濃のミュージアム]

岐阜県土岐市にある土岐市美濃陶磁歴史館において2020年2月24日(月曜日/天皇誕生日 振替休日)まで、

 企画展「昭和、美濃の陶工 林景正」

が開催されています。

191203土岐市美濃陶磁歴史館01.JPG
~ 土岐市美濃歴史博物館の入口前にある大きな案内板。

・展覧会名:企画展「昭和、美濃の陶工 林景正」
・会 期 :2019年11月29日(金曜日)
     ~2020年2月24日(月曜日/天皇誕生日振替休日)まで
・会 場 :土岐市美濃陶磁歴史館第1展示室
      (岐阜県土岐市泉町久尻1263番地)
・開館時間:午前10時~午後4時30分(入館は午後4時まで)
・入館料 :一般200円、大学生100円、高校生以下無料
・休館日 :月曜日、祝日の翌日(1/13、2/11は開館)、年末年始

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さて、2019年12月3日(火曜日)の午後0時50分頃、企画展「昭和、美濃の陶工 林景正」が開かれている土岐市美濃陶磁歴史館へ行ってきました。

191203土岐市美濃陶磁歴史館15、展示室.JPG
~ 企画展「昭和、美濃の陶工 林景正」が行われている第1展示室。

林景正(1891~1988)さんは、企画展の配布資料を参照すると、1930年(昭和5年)頃に美濃桃山陶の再現に乗り出し、古窯で拾った志野や織部などの陶片をお手本にして美濃桃山の再現を目指したそうです。黄瀬戸の技術で岐阜県重要無形文化財に認定された1958年(昭和33年)以降は、黄瀬戸の制作に一層力を入れたそうです。

それでは、企画展「昭和、美濃の陶工 林景正」における展示品の中から、「景正の黄瀬戸」コーナーに展示されていた林景正さんの代表作と言われる黄瀬戸胴紐茶盌3点をご覧ください。

191203土岐市美濃陶磁歴史館08、景正の黄瀬戸.JPG
~ 「景正の黄瀬戸」コーナー。

191203土岐市美濃陶磁歴史館10、黄瀬戸胴紐茶盌.JPG
~ 林景正「黄瀬戸胴紐茶盌」。

191203土岐市美濃陶磁歴史館11、黄瀬戸胴紐茶盌.JPG
~ 林景正「黄瀬戸胴紐茶盌」。

191203土岐市美濃陶磁歴史館12、黄瀬戸胴紐茶盌.JPG
~ 林景正「黄瀬戸胴紐茶盌」。

☆ 「土岐市美濃陶磁歴史館」(岐阜県土岐市泉町久尻1263番地)

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「多治見市美濃焼ミュージアム」で企画展「宿場町のやきもの-中山道の歴史をうつわでたどる-」、2020年2月2日(日)まで開催中 [東美濃のミュージアム]

岐阜県多治見市にある多治見市美濃焼ミュージアムにおいて2020年2月2日(日曜日)まで、

 企画展
宿場町のやきもの-中山道の歴史をうつわでたどる-

が開催されています。

191128多治見市美濃焼ミュージアム05.JPG
~ 多治見市美濃焼ミュージアムの表門の横にある案内板。

企画展「宿場町のやきもの-中山道の歴史をうつわでたどる-」においては、馬籠宿、中津川宿、大井宿、大湫宿、御嶽宿などの東美濃の宿場町において江戸時代後期から明治期にかけれ使われていたやきものが紹介されています(展示作品の撮影は禁止)。

 ・開催期間:2019年10月5日(土)~2020年2月2日(日)
 ・開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
 ・休館日 :月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌平日休館)、年末年始
 ・入館料 :大人320円、大学生210円

事典 和菓子の世界 増補改訂版

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さて、2019年11月28日(木曜日)の午後1時15分頃に、多治見市美濃焼ミュージアムへ行ってきました。

191128多治見市美濃焼ミュージアム01、表門.JPG
~ 多治見市美濃焼ミュージアムの表門。

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多治見市美濃焼ミュージアムにおいては、企画展「宿場町のやきもの-中山道の歴史をうつわでたどる-」のほかに、黄瀬戸、瀬戸黒、志野、織部などの美濃桃山陶を始めとする美濃焼の流れがわかる常設展示「美濃焼の1300年の流れ」 、企画展「検証!再現ではなく創造 -子どもたちのやきもの表現-」、人間国宝・加藤孝造コレクションによる「荒川豊蔵展示室」などの展示も行われています。

また、立礼茶室において、9つの「今月の茶碗」の中から好きなお茶碗を選んでお抹茶とお菓子をいただくことができます(呈茶代500円)。

191128多治見市美濃焼ミュージアム07、立礼席.JPG

191128多治見市美濃焼ミュージアム09.JPG

今回、人間国宝の加藤孝造さんの瀬戸黒茶碗でお抹茶をいただきました。

191128多治見市美濃焼ミュージアム12.JPG

191128多治見市美濃焼ミュージアム11.JPG

☆ 多治見市美濃焼ミュージアム(岐阜県多治見市東町1-9-27)

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