ドラッグストアにおける冷凍食品販売、新手の表示(宣伝)をするチェーンがでてきました。 [冷凍食品の割引販売]
消費者庁表示対策課は今年4月25日、
「小売業者における冷凍食品の販売価格に係る表示の適正化について」
と題した文書を冷凍食品製造業者及び卸売業者が加盟する業界団体(*注①)へ発出しました。
この文書を読むと、消費者庁表示対策課は;
そうです。
さて、次の写真をご覧ください。
朝刊に最近折り込まれたドラッグストアのチラシです。
~ ドラッグストアのチラシはすぐにわかりますね。ポイント加算が3倍、5倍。この写真には載っていませんが、7倍もあります。
ドラッグストアでは、医薬品、化粧品の他に、日用品、雑貨、食品なども販売されています。
食品スーパーマーケットよりも、カップ麺、飲料、冷凍食品、食パン・菓子パンなどが安く販売されていることがあります。
そこで、2013年10月2日(水曜日)、岐阜市内にあるドラッグストア3店舗における冷凍食品の販売状況を調べてみました。
バローグループの中部薬品株式会社が運営する「Vドラッグ 茜部南店」(岐阜市茜部寺屋敷2-61)では、実売価格表示で販売されていました。
~ 売り出し期間:2013年10月2日(水)~8日(火)のチラシ。
★「Vドラッグ 茜部南店」の味の素冷凍食品「ギョーザ12個入り」の実売価格199円(税込)。
2店舗目、石川県白山市に本社があるハピコムグループの株式会社クスリのアオキが運営する「クスリのアオキ 岐阜県庁前店」(岐阜市薮田南5-7-6)の駐車場には、こんなのぼり旗が立っていました。
~ 冷凍食品 卸売業者参考価格より 半額
割引販売において比較対象価格に「卸売業者参考価格」を用いるケース、初めて知りました。
★「クスリのアオキ 岐阜県庁南店」の味の素冷凍食品の「ギョーザ12個入り」の実売価格は199円(税込)。
今年2013年から岐阜県で積極的な店舗展開を始めた「クスリのアオキ」、岐阜県下の店舗数は現在3店舗ですが、岐阜県庁の北側、羽島郡笠松町などで新店舗の建設が進んでいるそうです。
3店舗目、福井県坂井市に本社があるゲンキー株式会社が運営している「ゲンキー 加納城南店」(岐阜市西明見町27)。
~ 広告期間:9月30日(月)→10月4日(金)のチラシに載っていました。
冷凍食品 商談時使用売価の全品 5割引以上
比較対照価格として「商談時使用売価」を引き合いに出しています。
わかりにくい。
☆「ゲンキー 加納城南店」の味の素冷凍食品の「ギョーザ12個入り」の実売価格は168円(税込)。
今回調べたドラッグストア3店舗の中で最も安い価格でした。
それにしても、割引率を強調する販売を止めて実売価格表示をするドラッグストアが多かったのですが、新手の表示に変えるドラッグストアがでてきました。
割引率を強調表示した販売方法に変えたのは、競合店の割引販売後の価格よりも実売価格をいくら安く設定しても、消費者になかなか理解してもらえないからなのでしょうか?
割引率の高さ ≠ 実売価格の安さ
なのですが、割引率を強調した表示(宣伝)の方が効果的なのでしょうか?
「ゲンキー 岐阜城南店」は以前、折り込みチラシにこんな説明文を載せていました。
~ 広告期間:6月1日(土)→7日(金)のチラシ。
「ゲンキー」岐阜県下に2013年10月2日現在、35店舗です。
「小売業者における冷凍食品の販売価格に係る表示の適正化について」
と題した文書を冷凍食品製造業者及び卸売業者が加盟する業界団体(*注①)へ発出しました。
(*注①) 文書の発出先は次の6団体です。日本チェーンストア協会、日本スーパーマーケット協会、一般社団法人新日本スーパーマーケット協会、日本チェーンドラッグストア協会、オール日本スーパーマーケット協会、一般社団法人日本冷凍食品協会
この文書を読むと、消費者庁表示対策課は;
①冷凍食品の販売価格に係る表示において複数の小売業者が、景品表示法が定める「有利誤認」規定に違反するおそれがある表示を行っていた事実が認められたため、これらの小売業者(12社)に対し行政指導を行った。
②小売業者が加盟する業界団体及び冷凍食品製造業者等が加盟する業界団体に対し、冷凍食品の価格表示の適正化について要請した。
そうです。
さて、次の写真をご覧ください。
朝刊に最近折り込まれたドラッグストアのチラシです。
~ ドラッグストアのチラシはすぐにわかりますね。ポイント加算が3倍、5倍。この写真には載っていませんが、7倍もあります。
ドラッグストアでは、医薬品、化粧品の他に、日用品、雑貨、食品なども販売されています。
食品スーパーマーケットよりも、カップ麺、飲料、冷凍食品、食パン・菓子パンなどが安く販売されていることがあります。
そこで、2013年10月2日(水曜日)、岐阜市内にあるドラッグストア3店舗における冷凍食品の販売状況を調べてみました。
バローグループの中部薬品株式会社が運営する「Vドラッグ 茜部南店」(岐阜市茜部寺屋敷2-61)では、実売価格表示で販売されていました。
~ 売り出し期間:2013年10月2日(水)~8日(火)のチラシ。
★「Vドラッグ 茜部南店」の味の素冷凍食品「ギョーザ12個入り」の実売価格199円(税込)。
2店舗目、石川県白山市に本社があるハピコムグループの株式会社クスリのアオキが運営する「クスリのアオキ 岐阜県庁前店」(岐阜市薮田南5-7-6)の駐車場には、こんなのぼり旗が立っていました。
~ 冷凍食品 卸売業者参考価格より 半額
割引販売において比較対象価格に「卸売業者参考価格」を用いるケース、初めて知りました。
★「クスリのアオキ 岐阜県庁南店」の味の素冷凍食品の「ギョーザ12個入り」の実売価格は199円(税込)。
今年2013年から岐阜県で積極的な店舗展開を始めた「クスリのアオキ」、岐阜県下の店舗数は現在3店舗ですが、岐阜県庁の北側、羽島郡笠松町などで新店舗の建設が進んでいるそうです。
3店舗目、福井県坂井市に本社があるゲンキー株式会社が運営している「ゲンキー 加納城南店」(岐阜市西明見町27)。
~ 広告期間:9月30日(月)→10月4日(金)のチラシに載っていました。
冷凍食品 商談時使用売価の全品 5割引以上
「商談時使用売価」とは、オープン価格の商品ですが、当社が取引先との商談の際に使用している基準価格で、当社の買付値は、この基準価格に約定した掛け率を乗じて決定しています。
比較対照価格として「商談時使用売価」を引き合いに出しています。
わかりにくい。
☆「ゲンキー 加納城南店」の味の素冷凍食品の「ギョーザ12個入り」の実売価格は168円(税込)。
今回調べたドラッグストア3店舗の中で最も安い価格でした。
それにしても、割引率を強調する販売を止めて実売価格表示をするドラッグストアが多かったのですが、新手の表示に変えるドラッグストアがでてきました。
割引率を強調表示した販売方法に変えたのは、競合店の割引販売後の価格よりも実売価格をいくら安く設定しても、消費者になかなか理解してもらえないからなのでしょうか?
割引率の高さ ≠ 実売価格の安さ
なのですが、割引率を強調した表示(宣伝)の方が効果的なのでしょうか?
「ゲンキー 岐阜城南店」は以前、折り込みチラシにこんな説明文を載せていました。
~ 広告期間:6月1日(土)→7日(金)のチラシ。
「ゲンキー」岐阜県下に2013年10月2日現在、35店舗です。
味の素冷凍食品の「冷凍ギョーザ12個入り」の安いお店を探してみました 〔岐阜市南部のドラッグストアとスーパー計9店舗を回りました〕 [冷凍食品の割引販売]
♪2017年2月12日追記:最新の調査(2017年2月1日)の結果は、こちら をご覧ください。
2013年7月14日(日曜日)に、岐阜市南部にあるドラッグストア(4店舗)とスーパーマーケット(5店舗)を回り、味の素冷凍食品の「冷凍ギョーザ12個入り」の実売価格を調べてみました。
実際に行って調べた9店舗の中で、割引販売をしていたのは次の3店舗です。
1.アピタ岐阜店 (岐阜市加納神明町6-1)
~ 今ついている価格より4割引(割引対象外品あり) ~
~ 割引前の価格のみを掲示(4割引後の価格の早見表の掲示あり)。
2.バロー茜部南店 (岐阜市茜部寺屋敷1-84-1)
~ 当店通常価格より半額(割引対象外品あり) ~
~ 割引前の価格と割引後の価格を併記。
~ 「バロー茜部南店」のの新聞折り込みチラシ〔広告商品売り出し期間7月14日(日)~16日(火)〕です。
3.イトーヨーカドー柳津店 (岐阜市柳津町丸野3-3-6)
~ 今ついている価格からレジにて半額(割引対象外品あり)
~ 割引前の価格と割引後の価格を併記。
他の6店舗は、実売価格表示です。
割引販売をするお店、減ってきましたね。
さて、今回調べた9店舗の中で最も安く販売していたのは、「クスリのアオキ岐阜県庁南店」(岐阜市薮田南5-7-6)と「Vドラッグ茜部南店」(岐阜市茜部寺屋敷2-61)です。
・ 「クスリのアオキ 岐阜県庁南店」・・・168円(税込) ※1家族2個限り
・ 「Vドラッグ茜部南店」・・・168円(税込) ※1家族1個限り
~ 「Vドラッグ茜部南店」の新聞折り込みチラシ〔売り出し期間7月10日(水)~16日(火)〕です。
3番目に安かったのは、「ゲンキー加納城南店」(岐阜市西明見町27)で、191円(税込)でした。
~ 「ゲンキー加納城南店」の新聞折り込みチラシ〔広告期間7月13日(土)~19日(金)〕です。
一方、上述した割引販売をしていたスーパーマーケット3店舗の割引前価格(※注)と割引後価格(実売価格)は次の通りです。
・ 「イトーヨーカードー柳津店」・・・ 399円→199円(税込)
・ 「アピタ岐阜店」・・・・・・・・・・・・398円→238円(税込)
・ 「バロー茜部南店」・・・・・・・・・・399円→199円(税込)
実売価格表示のドラッグストアとスーパーが割引販売をしているスーパーマーケットを圧倒していました。
~ 食品を扱うドラッグストアが増えてきました。
なお、味の素冷凍食品の「冷凍ギョーザ12個入り」に類似した商品で、安い価格で販売されていた商品があります。
それは、「イオン柳津店」(岐阜市柳津町丸野3-3-6)で販売されていたトップバリュの「冷凍ギョーザ12個入」です。
実売価格は、158円(税込)です。
でも、安いといって飛びつくのはすこし待った方がよいと思います。
価格を比べる時に重要なのは、同じ条件で比べることです。
味の素冷凍食品の「冷凍ギョーザ12個入り」は、内容量300gです。
一方、トップバリュの「冷凍ギョーザ12個入」は内容量264gです。
(※注) 「冷凍ギョーザ12個入り」を製造販売しているメーカーは希望小売価格を設定していない(オープン価格制)と言っているそうですが、割引販売をしているスーパー3店舗の割引前価格が398円・399円とほぼ一致しているのは、どうしてなのでしょうか?
♪2017年2月12日追記:最新の調査(2017年2月1日)の結果は、こちら をご覧ください。
タグ:冷凍食品が安い店
「冷凍食品の割引販売」について考える・・・3 〔小売価格は誰が決めているの?〕 [冷凍食品の割引販売]
6月3日(火曜日)に日本テレビ系列で、
~お試しかっ!日本一の冷凍食品「味の素冷凍食品」で帰れま10~
という番組が放送されました。
出演者が、
「味の素冷凍食品」が製造販売している冷凍食品の中から
人気ランキングのトップ10の商品を当てるという番組です。
人気ランキングのトップスリーは、
次の商品でした。
1.ギョーザ (12個入り、300g) ・・・・・ 399円(税込)
2.エビシューマイ (12個入り、156g)・・357円(税込)
3.エビ寄せフライ (5個入り、115g)・・・ 315円(税込)
番組の中で案内された価格は、
テレビ朝日が調べた価格だと思われますが、
スーパーマーケット、ドラッグストアなどでの実売価格と比べると、
ずいぶん高いので驚きました。
たとえば、
人気ナンバーワンの「ギョーザ12個入り300g」の実売価格は、
わたしが利用している岐阜市内のドラッグストアとスーパーマーケットでは
税込で概ね168円~238円です。
~ 6月15日(土曜日)に「Vドラッグ 茜部南店」(岐阜市茜部寺屋敷)で168円(税込)で買った「ギョーザ12個入り300g」です。「Vドラッグ」は、バローグループの中部薬品株式会社が展開しているドラッグストアで冷凍食品をいつも実売価格表示で販売しています。 ~Vドラッグは冷凍食品がとってもお得!! いつでも安い!~
もっとも多い実売価格は、
199円(税込)です。
199円という価格は、
テレビ朝日が調べた価格の半額ですね。
399円 x 半額(5割引) = 199円
そうです、
冷凍食品の半額(5割引)セールでおなじみですね。
399円は、
割引前価格(=比較対象価格)。
199円は、
割引後価格です。
ところで、
味の素冷凍食品株式会社は、
希望小売価格を設定していないそうです。
では、
「ギョーザ12個入り300g」の399円は
どういう根拠で設定された価格なのでしょうか?
競合関係にある
冷凍食品を割引販売しているスーパーマーケットが
相談して同じ価格に決めたとは考えられませんね。
消費者庁が4月25日に
小売業者が加盟する業界団体(*注①)
及び冷凍食品製造業者等が加盟する業界団体(*注①)に対し発出した
~小売業者における冷凍食品の販売価格に係る表示の適正化について~
と題した行政指導文書の中にヒントがありました。
味の素冷凍食品が
スーパーマーケットのバイヤー(仕入担当者)との商談において、
提示または示唆した価格ではないのでしょうか?
しかし考えてみれば、
消費者のまとめ買いを誘引するための
半額(5割引)セールって、
不自然ですね。
半額にできるのなら、
いつも低価格で提供すればよいと思います。
わたしが利用している岐阜市内にあるドラッグストア、
冷凍食品の半額(5割引)などの割引販売をするお店はなくなり、
実売価格表示をするお店ばかりになりました。
しかも販売価格は、
半額セールをしているスーパーよりも安い! のです。
6月16日(日曜日)に利用した
「クスリのアオキ 岐阜県庁南店」では
味の素冷凍食品の「ギョーザ12個入り300g」は、
168円(税込)でした。
同日に利用した
「ゲンキー 加納城南店」は、
191円(税込)でした。
~お試しかっ!日本一の冷凍食品「味の素冷凍食品」で帰れま10~
という番組が放送されました。
出演者が、
「味の素冷凍食品」が製造販売している冷凍食品の中から
人気ランキングのトップ10の商品を当てるという番組です。
人気ランキングのトップスリーは、
次の商品でした。
1.ギョーザ (12個入り、300g) ・・・・・ 399円(税込)
2.エビシューマイ (12個入り、156g)・・357円(税込)
3.エビ寄せフライ (5個入り、115g)・・・ 315円(税込)
番組の中で案内された価格は、
テレビ朝日が調べた価格だと思われますが、
スーパーマーケット、ドラッグストアなどでの実売価格と比べると、
ずいぶん高いので驚きました。
たとえば、
人気ナンバーワンの「ギョーザ12個入り300g」の実売価格は、
わたしが利用している岐阜市内のドラッグストアとスーパーマーケットでは
税込で概ね168円~238円です。
~ 6月15日(土曜日)に「Vドラッグ 茜部南店」(岐阜市茜部寺屋敷)で168円(税込)で買った「ギョーザ12個入り300g」です。「Vドラッグ」は、バローグループの中部薬品株式会社が展開しているドラッグストアで冷凍食品をいつも実売価格表示で販売しています。 ~Vドラッグは冷凍食品がとってもお得!! いつでも安い!~
もっとも多い実売価格は、
199円(税込)です。
199円という価格は、
テレビ朝日が調べた価格の半額ですね。
399円 x 半額(5割引) = 199円
そうです、
冷凍食品の半額(5割引)セールでおなじみですね。
399円は、
割引前価格(=比較対象価格)。
199円は、
割引後価格です。
ところで、
味の素冷凍食品株式会社は、
希望小売価格を設定していないそうです。
では、
「ギョーザ12個入り300g」の399円は
どういう根拠で設定された価格なのでしょうか?
競合関係にある
冷凍食品を割引販売しているスーパーマーケットが
相談して同じ価格に決めたとは考えられませんね。
消費者庁が4月25日に
小売業者が加盟する業界団体(*注①)
及び冷凍食品製造業者等が加盟する業界団体(*注①)に対し発出した
~小売業者における冷凍食品の販売価格に係る表示の適正化について~
と題した行政指導文書の中にヒントがありました。
近年、冷凍食品業界においては、製造業者が個々の卸売業者に対して、小売業者が商品を一般消費者に販売する際の「参考」としての価格を個別に呈示することがある(以下そのような価格を「個別呈示価格」とう。)。
味の素冷凍食品が
スーパーマーケットのバイヤー(仕入担当者)との商談において、
提示または示唆した価格ではないのでしょうか?
しかし考えてみれば、
消費者のまとめ買いを誘引するための
半額(5割引)セールって、
不自然ですね。
半額にできるのなら、
いつも低価格で提供すればよいと思います。
わたしが利用している岐阜市内にあるドラッグストア、
冷凍食品の半額(5割引)などの割引販売をするお店はなくなり、
実売価格表示をするお店ばかりになりました。
しかも販売価格は、
半額セールをしているスーパーよりも安い! のです。
6月16日(日曜日)に利用した
「クスリのアオキ 岐阜県庁南店」では
味の素冷凍食品の「ギョーザ12個入り300g」は、
168円(税込)でした。
同日に利用した
「ゲンキー 加納城南店」は、
191円(税込)でした。
(*注①) 業界団体とは、日本チェーンストア協会、日本スーパーマーケット協会、一般社団法人新日本スーパーマーケット協会、日本チェーンドラッグストア協会、オール日本スーパーマーケット協会および一般社団法人日本冷凍食品協会のことです。
タグ:冷凍食品の安い店
「冷凍食品の割引販売」について考える・・・2 〔冷凍食品の二重価格表示問題〕 [冷凍食品の割引販売]
わたしが住む岐阜県は4月26日、
公式ウェブサイト「岐阜県庁ホームページ」に
「冷凍食品の価格表示の適正化に関する業界団体への要望について」
と題したニュースリリース(*注①)を掲載しました。
(担当部署:環境生活部県民生活相談センター)
(*注①)
県政記者クラブに4月25日(水曜日)に配布した資料です。
このニュースリリースを読むと、
そうです。
(*注②)
11都県とは、神奈川県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、
岐阜県、静岡県、愛知県及び三重県で、消費者庁において4月25日、
11都県が順次、業界6団体に要望書を手交したそうです。
「景品表示法」に違反するおそれのある表示とは、
同法が禁じている「有利誤認」表示の一つである
不当な「二重価格」表示(*注③)です。
具体的な不当表示として岐阜県は
次の例を挙げています。
(表示例)「メーカー希望小売価格△△円の品、〇〇円!」
・・・製造業者が希望小売価格を設定していないにもかかわらず、
比較対照として表示した場合
(表示例)「毎日〇割引!」
・・・比較対照とする価格があいまいな場合
さて、
わたしが住む岐阜市には毎週日曜日に、
4割引、半額などと割引率を強調した冷凍食品の割引販売を行う
スーパーマーケットなどがあります。
次の写真は、
4月27日(土曜日)の新聞に
折り込まれたチラシです。
~ 「景品表示法」は、割引販売を禁じているのではありません。禁じているのは、一般消費者に販売価格が安いとの誤認を与える可能性がある不当表示です。
一方で、
割引販売ではなく実売価格表示をする
スーパーマーケットなどもあります。
現在はどうかわかりませんが、
実売価格表示で冷凍食品を販売している大手小売業者が、
と記載されたPOPを売場に掲示していましたが、
割引表示をしない実売価格だから
お買得ということにはならないと思います。
割引販売、
実売価格表示販売に関わらず、
安い冷凍食品を買うためには、
実売価格調査を日々積み重ねることが
必要だと思います。
岐阜県は上記のニュースリリースの中で
消費者への注意喚起も行っています。
公式ウェブサイト「岐阜県庁ホームページ」に
「冷凍食品の価格表示の適正化に関する業界団体への要望について」
と題したニュースリリース(*注①)を掲載しました。
(担当部署:環境生活部県民生活相談センター)
(*注①)
県政記者クラブに4月25日(水曜日)に配布した資料です。
このニュースリリースを読むと、
スーパーマーケット、ドラッグストアなどの小売店における冷凍食品の価格表示について11都県(*注②)が合同で調査をした結果、「景品表示法」に違反するおそれのある表示が一部の小売店において見受けられたため、冷凍食品の販売等に係わる業界6団体に対し冷凍食品の価格表示の適正化について要望を行いました。
そうです。
(*注②)
11都県とは、神奈川県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、
岐阜県、静岡県、愛知県及び三重県で、消費者庁において4月25日、
11都県が順次、業界6団体に要望書を手交したそうです。
「景品表示法」に違反するおそれのある表示とは、
同法が禁じている「有利誤認」表示の一つである
不当な「二重価格」表示(*注③)です。
(*注③)「不当な価格表示についての景品表示法上の考え方」(価格表示ガイドライン)に、 ~二重価格表示とは、事業者が自己の販売価格に当該販売価格よりも高い他の価格(「比較対照価格」)を併記して表示するもの~ と定義されています。(同ガイドライン4ページから引用しました)
具体的な不当表示として岐阜県は
次の例を挙げています。
(表示例)「メーカー希望小売価格△△円の品、〇〇円!」
・・・製造業者が希望小売価格を設定していないにもかかわらず、
比較対照として表示した場合
(表示例)「毎日〇割引!」
・・・比較対照とする価格があいまいな場合
さて、
わたしが住む岐阜市には毎週日曜日に、
4割引、半額などと割引率を強調した冷凍食品の割引販売を行う
スーパーマーケットなどがあります。
次の写真は、
4月27日(土曜日)の新聞に
折り込まれたチラシです。
~ 「景品表示法」は、割引販売を禁じているのではありません。禁じているのは、一般消費者に販売価格が安いとの誤認を与える可能性がある不当表示です。
一方で、
割引販売ではなく実売価格表示をする
スーパーマーケットなどもあります。
現在はどうかわかりませんが、
実売価格表示で冷凍食品を販売している大手小売業者が、
〔冷凍食品〕 当店は割引表示をせず「ズバリ価格」でお買得!
と記載されたPOPを売場に掲示していましたが、
割引表示をしない実売価格だから
お買得ということにはならないと思います。
割引販売、
実売価格表示販売に関わらず、
安い冷凍食品を買うためには、
実売価格調査を日々積み重ねることが
必要だと思います。
岐阜県は上記のニュースリリースの中で
消費者への注意喚起も行っています。
★冷凍食品の価格表示には安さを強調するものが多くありますが、実際にはお得にみせかけているだけの価格表示もあることに注意してください。
★ 商品を購入する際には、他店のチラシやインターネットで価格を調べたり、メーカーに希望小売価格等を確認するなどして、誇大広告に惑わされないように注意してください。
「冷凍食品の割引販売」について考える・・・1 〔冷凍食品の二重価格表示問題〕 [冷凍食品の割引販売]
冷凍食品メーカーの業界団体である
一般社団法人日本冷凍食品協会の公式サイトに載っている
「暮らしに役立つ冷凍食品」のページを参照すると、
冷凍食品には五つのすぐれた特性があるそうです。
① とれたて・つくりたての風味がそのまま
② とれたて・つくりたての栄養価がそのまま保たれている
③ 衛生的
④ 無駄がない
⑤ 保存が利き、調理時間が短縮できる
確かに
冷凍食品は便利ですね。
使い切り(食べ切り)サイズがあります。
~ 5個入りです。
自然解凍で
OKなものがあります。
~ 6種類の和総菜が、紙カップに入っています。
弁当もあります。
冷凍食品と言えば、
最近は減ってきたようですが、
スーパーマーケットなどで割引販売される
アイテムの一つです。
わたしが住む岐阜市にある
冷凍食品を割引販売する
スーパーマーケットなどの多くは、
毎週日曜日に割引販売を行います。
そこで、
4月20日(日曜日)、
冷凍食品の割引販売の状況を調べるために
岐阜市と隣接する羽島郡岐南町にある
スーパーマーケットなどを探検しました。
今回の探検で訪れた
スーパーマーケットなどは、
12店舗です。
・ 総合スーパーマーケット 3店舗
・ 食品スーパーマーケット 5店舗
・ スーパーセンター 1店舗
・ ドラッグストア 3店舗
この12店舗の中で、
冷凍食品を割引販売していたのは、
5店舗。
実売価格を表示して販売していたのは、
7店舗です。
割引販売していた5店舗の
冷凍食品売場にあるPOP広告、
または新聞折り込みチラシに掲載されていた
割引についての説明と売場における価格表示は
次の通りです(順不同)。
※店舗名の後の価格は、味の素冷凍食品の「ギョーザ12個入り300g 」の割引後の販売価格です。
1.イトーヨーカドー柳津店・・・199円(税込)
~今ついている価格からレジにて半額
・・・割引前(398円)と後(199円)の価格を表示
2.アピタ岐阜店・・・199円(税込)
~限定30品 今付いている価格より半額
・・・割引前(398円)と後(199円)の価格を表示
3.バロー領下店・・・199円(税込)
~当店通常価格より半額
・・・割引前(398円)と後(199円)の価格を表示
4.トミダヤ岐南店・・・199円(税込)
~当店表示(ラベル)価格の半額
・・・割引前の価格(399円)だけを表示
5.サンドラッグ岐阜六条店・・・239円(税込)
~メーカー希望小売価格の4割引
・・・割引後の価格(239円)だけを表示
サンドラッグ岐阜六条店は、
割引前の価格(メーカー希望小売価格)を
表示していませんでしたが、
割引後の価格と割引率から
割引前の価格は399円と算出することができます。
さて、
「景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)」という
法律があります。
消費者庁表示対策課が所掌している
「景品表示法」は、
優良誤認表示、有利誤認表示などの
消費者に誤認される不当な表示を禁止しています。
冷凍食品の割引表示販売をする場合、
小売業者が気をつけなければならないのは、
有利誤認表示の一つである二重価格表示です。
二重価格表示ついては、
消費者庁の公式ウェブサイトに
次の説明があります。
★過去の販売価格を比較対照価格とする二重価格表示について
>>イトーヨーカドー柳津店(今ついている価格)、
アピタ岐阜店(今付いている価格)、バロー領下店(当店通常価格)、
トミダヤ岐南店(当店表示価格)の4店舗が、該当します。
★希望小売価格を比較対照価格とする二重価格表示
>>サンドラッグ岐阜六条店が該当します。
ところで、
今回調査した12店舗の中で、
味の素冷凍食品の「ギョーザ12個入り300g 」の
実売価格が安かったトップ3は次の通りで、
3店舗とも実売価格表示店です。
~ この写真は、4月15日(月曜日)に実売価格表示店の「スーパー三心岐南店」で99円(税込)で買った味の素冷凍食品の「ギョーザ12個入り300g 」です。
① Vドラッグ茜部南店・・・・ 168円(税込) 冷凍食品いつでも安い
② トライアル岐南店・・・・・・189円(税込)
③ ゲンキー加納城南店・・・191円(税込) 冷凍食品 激安 いつでもこの価格!
4割引、半額と割引率を強調して
冷凍食品を割引販売しているから安い、
とは限らないですね。
それから、
冷凍食品を購入する場合、
冷凍食品を取り扱っている
ドラッグストアもチェックした方がいいですね。
4割引、半額など割引率を強調する
冷凍食品の割引販売よりも、
実売価格を表示する方法の方が
好ましいとわたしは考えます。
一般社団法人日本冷凍食品協会の公式サイトに載っている
「暮らしに役立つ冷凍食品」のページを参照すると、
冷凍食品には五つのすぐれた特性があるそうです。
① とれたて・つくりたての風味がそのまま
② とれたて・つくりたての栄養価がそのまま保たれている
③ 衛生的
④ 無駄がない
⑤ 保存が利き、調理時間が短縮できる
確かに
冷凍食品は便利ですね。
使い切り(食べ切り)サイズがあります。
~ 5個入りです。
自然解凍で
OKなものがあります。
~ 6種類の和総菜が、紙カップに入っています。
弁当もあります。
冷凍食品と言えば、
最近は減ってきたようですが、
スーパーマーケットなどで割引販売される
アイテムの一つです。
わたしが住む岐阜市にある
冷凍食品を割引販売する
スーパーマーケットなどの多くは、
毎週日曜日に割引販売を行います。
そこで、
4月20日(日曜日)、
冷凍食品の割引販売の状況を調べるために
岐阜市と隣接する羽島郡岐南町にある
スーパーマーケットなどを探検しました。
今回の探検で訪れた
スーパーマーケットなどは、
12店舗です。
・ 総合スーパーマーケット 3店舗
・ 食品スーパーマーケット 5店舗
・ スーパーセンター 1店舗
・ ドラッグストア 3店舗
この12店舗の中で、
冷凍食品を割引販売していたのは、
5店舗。
実売価格を表示して販売していたのは、
7店舗です。
割引販売していた5店舗の
冷凍食品売場にあるPOP広告、
または新聞折り込みチラシに掲載されていた
割引についての説明と売場における価格表示は
次の通りです(順不同)。
※店舗名の後の価格は、味の素冷凍食品の「ギョーザ12個入り300g 」の割引後の販売価格です。
1.イトーヨーカドー柳津店・・・199円(税込)
~今ついている価格からレジにて半額
・・・割引前(398円)と後(199円)の価格を表示
2.アピタ岐阜店・・・199円(税込)
~限定30品 今付いている価格より半額
・・・割引前(398円)と後(199円)の価格を表示
3.バロー領下店・・・199円(税込)
~当店通常価格より半額
・・・割引前(398円)と後(199円)の価格を表示
4.トミダヤ岐南店・・・199円(税込)
~当店表示(ラベル)価格の半額
・・・割引前の価格(399円)だけを表示
5.サンドラッグ岐阜六条店・・・239円(税込)
~メーカー希望小売価格の4割引
・・・割引後の価格(239円)だけを表示
サンドラッグ岐阜六条店は、
割引前の価格(メーカー希望小売価格)を
表示していませんでしたが、
割引後の価格と割引率から
割引前の価格は399円と算出することができます。
さて、
「景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)」という
法律があります。
消費者庁表示対策課が所掌している
「景品表示法」は、
優良誤認表示、有利誤認表示などの
消費者に誤認される不当な表示を禁止しています。
冷凍食品の割引表示販売をする場合、
小売業者が気をつけなければならないのは、
有利誤認表示の一つである二重価格表示です。
二重価格表示ついては、
消費者庁の公式ウェブサイトに
次の説明があります。
★過去の販売価格を比較対照価格とする二重価格表示について
>>イトーヨーカドー柳津店(今ついている価格)、
アピタ岐阜店(今付いている価格)、バロー領下店(当店通常価格)、
トミダヤ岐南店(当店表示価格)の4店舗が、該当します。
同一の商品について「最近相当期間にわたって販売されていた価格」を比較対照価格とする場合には,不当表示に該当するおそれはありません。
同一の商品について「最近相当期間にわたって販売されていた価格」とはいえない価格を比較対照価格に用いる場合には,当該価格がいつの時点でどの程度の期間販売されていた価格であるかなどその内容を正確に表示しない限り,不当表示に該当するおそれがあります。 ※ 「最近相当期間にわたって販売されていた価格」については,価格表示ガイドライン第4の2(1)ア(ウ)を御覧ください。
★希望小売価格を比較対照価格とする二重価格表示
>>サンドラッグ岐阜六条店が該当します。
製造業者等により設定されあらかじめカタログ等により公表されているとはいえない価格を希望小売価格として称して比較対照価格に用いる場合には,不当表示に該当するおそれがあります。
ところで、
今回調査した12店舗の中で、
味の素冷凍食品の「ギョーザ12個入り300g 」の
実売価格が安かったトップ3は次の通りで、
3店舗とも実売価格表示店です。
~ この写真は、4月15日(月曜日)に実売価格表示店の「スーパー三心岐南店」で99円(税込)で買った味の素冷凍食品の「ギョーザ12個入り300g 」です。
① Vドラッグ茜部南店・・・・ 168円(税込) 冷凍食品いつでも安い
② トライアル岐南店・・・・・・189円(税込)
③ ゲンキー加納城南店・・・191円(税込) 冷凍食品 激安 いつでもこの価格!
4割引、半額と割引率を強調して
冷凍食品を割引販売しているから安い、
とは限らないですね。
それから、
冷凍食品を購入する場合、
冷凍食品を取り扱っている
ドラッグストアもチェックした方がいいですね。
4割引、半額など割引率を強調する
冷凍食品の割引販売よりも、
実売価格を表示する方法の方が
好ましいとわたしは考えます。