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津市美杉町三多気地区へ行ってきました〔江戸時代の銘柄茶だった「川上茶」を探す〕 [伊勢茶]

津市景観計画重視地点に指定された「三多気の桜風景保全地区」の国指定名勝「三多気の桜」の伝承について津市ウェブサイトを参照すると、次の記載があります。

三多気の桜の伝承としては、理源大師が昌泰年間(898~901)に桜を植えたのが始まりとされています。また、北畠氏の祖、中院通方(大和国宇陀国守)が蔵王権現に深く帰依して堂や塔を建立し、桜を増殖したと言われています。さらに、北畠顕能は、眞福院に念寺仏不動尊を納め、ここを一族の祈願所と定めて、重臣日置越前守を三多気に封じてその奉仕に当て、多気の国司館から飼坂峠を越えて眞福院山門まで、10km余りの沿道に桜が植えられていたとされています。

■出所:津市ウェブサイト「三多気の桜風景保全地区・風景ルール&解説」。

200806茶山合同調査12「三多気」01、三多気の桜案内看板.JPG
~ 国指定名勝「三多気の桜」の案内看板。

200806茶山合同調査12「三多気」04、桜並木(真福院参道).JPG
~ 国指定名勝「三多気の桜」の桜並木(御嶽山 真福院の参道)。


伊勢国司北畠氏の研究

伊勢国司北畠氏の研究

  • 出版社/メーカー: 吉川弘文館
  • 発売日: 2020/08/08
  • メディア: 単行本


さて、2020年8月6日(木曜日)午前11時25分頃、三重県津市美杉町三多気(みたけ)地区を訪れました。

200806茶山合同調査12「三多気」02、三多気の桜案内看板.JPG

津市美杉町三多気地区を訪ねた目的は、同地区における茶園を見ることと、御嶽山 真福院周辺における茶株を探すことです。

最初に桜並木の夜桜広場西側に広がる集団茶園へ向かいました。

200806茶山合同調査12「三多気」06、茶園.JPG
~ 栽培放棄茶園、抜根された茶園、畝方向がまちまちな茶園などから成る集団茶園。

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~ 畝と畝の間隔が広い茶園(畝間に蒟蒻芋などを植えた混植茶園だった可能性がある)。

200806茶山合同調査12「三多気」18、蒟蒻芋畑.JPG
~ 集団茶園の上にある蒟蒻芋畑の石垣にある茶株。

茶園と蒟蒻芋畑などを見た後、「御嶽山 真福院」を訪ねました。

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~ 御嶽山 真福院(三重県津市美杉町三多気204)、石垣から歴史を感じました。

三重四国八十八ヶ所霊場の第71番「真福院」は、三重四国霊場会ウェブサイトを参照すると、「白鳳時代(670年頃)の草創と伝えられており、(伊勢北畠氏の祖)国司北畠顕能が信仰厚く念持仏不動尊を納め、一族の祈願所とした」と記載されています。

7月27日の前回訪問時に本堂裏の石積みに茶株があるのを確認しました。今回は、ゼンリン住宅地図に「茶畑記号」がある駐車場周辺で茶株を探しました。

駐車場周辺においては整地が施されたためか茶株はほとんどありませんでしたが、朱色の山門への石段東側の斜面で茶株群を確認しました。

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~ この茶株群がいつ頃からあるのかは不明ですが、古いものである可能性はあります。

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