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御菓子所「両口屋是清 栄店」へ行ってきました〔喫茶室で「萩の露」(きんとん製)と煎茶(宇治田原煎茶)〕 [御菓子所「両口屋是清」]

♪ 両口屋是清 栄店は2021年8月15日を以って閉店しています。(2021年9月26日追記)

名古屋を代表する老舗和菓子屋の御菓子所「両口屋是清」が発行した「尾張の和菓子を伝えて-両口屋是清の350年-」(1986年1月31日、両口屋是清発行)にとても興味深い記述があります。

震災を境にして京浜地帯は復興、大企業はぞくぞくと工場をつくった。 (略) 名古屋もまた大正13年の半ばころから、市郊外の区画整理事業が急激に勃興し、14年に入りますます機運は上昇した。 (略) これにいちはやく目をつけたのが副都心や盛り場に進出したデパートだった。 (略) 老舗の後継者として家業に従った清治は、 (略) 箱車を押して限られたお茶人だけを相手に商売しているだけでは発展がない。もっと大衆を相手にしなければならぬと考えた。・・・「尾張の和菓子を伝えて-両口屋是清の350年-」195~196ページより引用。


創業1634年(寛永11年)の御菓子所「両口屋是清」11代大島清治さんが目を付けたのは、日本茶だけでなく、コーヒーやミルク、紅茶を提供する喫茶店です。

出店したのは、南大津町に移転した「いとう呉服店」(松坂屋のこと)の跡地(名古屋・栄町)にオープンした食料品マーケット「栄屋」で、喫茶店の店舗名は「喫茶SPA(スパー)」です。「栄屋」西口の角にオープンした「喫茶SPA(スパー)」は、同書によると、よく人が入ったそうです。


事典 和菓子の世界 増補改訂版

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  • 作者: 中山 圭子
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2018/03/29
  • メディア: 単行本


さて、2019年8月31日(土曜日)の午前10時頃、御菓子所「両口屋是清 栄店」へ行ってきました。

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~ 「両口屋是清 栄店」は、2019年3月末をもって閉館した中日ビルの南隣の久屋パークビル1階にあります。今回掲載の写真はすべて、2019年8月31日に撮ったものです。

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「両口屋是清 栄店」は、喫茶室が併設された店舗です。栄店のほか、八事店と東山店も喫茶室が併設されています。

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~ 「両口屋是清 栄店」の喫茶室は席数24席(4人席x6テーブル)です。

煎茶と生菓子をオーダーしました。煎茶は「宇治田原煎茶」を選びました。

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~ ガラス急須で抽出された1煎目は茶碗に注がれて提供されます。2煎目から自分で淹れるスタイルです。

生菓子は「萩の露」(きんとん製)を選びました。

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☆ 御菓子所「両口屋是清 栄店」
  (名古屋市中区栄4丁目14-2 久屋パークビル1階)

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