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彦根城博物館テーマ展「蓬莱-寿ぎの文様-」、2020年1月26日(日曜日)まで開催中 [彦根城博物館]

国宝・彦根城が建つ彦根山(金亀山)の麓にある彦根城博物館は1987年(昭和62年)2月11日、彦根市市政50周年を記念して開館したミュージアムで、その建物は彦根藩の政所であった表御殿を復元したものです。

200104彦根城博物館01、表門橋.JPG
~ 彦根城の内堀にかかる表門橋を渡った付近より撮影、正面に見えるのが彦根城博物館の玄関。

彦根城博物館において2020年1月26日(日曜日)まで、

テーマ展「蓬莱-寿ぎの文様-」

が開催されています。

 ・会 期 :2020年1月1日(水曜日/元日)~1月26日(日曜日)
 ・休館日 :会期中無休
 ・開館時間:午前8時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
 ・観覧料 :一般500円(彦根城とのセットチケットもあります)
 ・アクセス:JR東海道本線・近江鉄道「彦根駅」より徒歩15分ほど





さて、2020年1月4日(土曜日)午前10時45分頃、彦根城博物館へ行ってきました。午前11時から始まる学芸員の奥田晶子さんによる展示品解説(ギャラリートーク)へ参加するためです。

200104彦根城博物館02、玄関.JPG
~ 彦根藩の表御殿を復元した彦根城博物館の玄関。

展示室1で行われているテーマ展「蓬莱-寿ぎの文様-」は、「蓬莱-遥かなる理想郷-」と「寿ぎの蓬莱意匠」(蓬莱台と蓬莱飾り・蓬莱の文様・能に見る「蓬莱」・和菓子にみる「蓬莱」)で構成されており、古代中国の神仙思想に由来する理想郷としての「蓬莱」にまつわる種々の作品が展覧されていました。

200104彦根城博物館03、テーマ展「蓬莱-寿ぎの文様-」.JPG
~ テーマ展「蓬莱-寿ぎの文様-」が開催されている展示室1。

学芸員の奥田晶子さんによる展示品解説(ギャラリートーク)が午前11時より始まりました。

200104彦根城博物館04、ギャラリートーク.JPG
~ 「玄宮園図」(江戸時代、彦根城博物館所蔵)の前で奥田晶子さんによる解説を聞く参加者。

200104彦根城博物館05、ギャラリートーク.JPG
~ 「蓬莱図」(狩野英信作、江戸時代、彦根城博物館所蔵)の前で解説を聞く参加者。

200104彦根城博物館13、蓬莱図(狩野英信).JPG

今回のテーマ展において展観されている作品の中でわたしがもっとも興味を持ったのは、井伊直弼作「多賀大社杓子菓子器」です。

200104彦根城博物館24、多賀杓子菓子器.JPG
~ 「多賀大社杓子菓子器」は、井伊家13代井伊直弼(1815~1860)が延命長寿の縁起物として知られる多賀大社の「お多賀杓子」の柄を切り落として仕立てたものだそうです。

200104彦根城博物館25、多賀杓子菓子器.JPG

奥田晶子さんの解説および解説文を参照すると、
井伊直弼筆「東都水屋帳」に、1857年(安政4年)11月27日、直弼の茶の湯の師である片桐宗猿を招いた茶会において、濃茶に合わせる「口取」のお菓子として「蓬莱山」の異名を持つ子持饅頭をのせて用いられた旨の記載がある。翌々月に数えで84歳になる宗猿の長寿を祝ってこの菓子が選ばれたと考えられる。

とのことです。

大きな饅頭の中に小饅頭が詰まった子持饅頭は、真ん中で切り分けた時の切り口が岩が重なってそびえ立つ蓬莱山の形を想起させるため蓬莱山の異名があるそうです。

190306女将塾「愛される所作~桃花色の会」30.JPG
~ 京菓匠「笹屋伊織」のきんとんをあしらった蓬莱山、2019年3月6日に行われた田丸みゆきの女将塾「愛される所作~桃花色の会」で撮影。

☆ 「彦根城博物館」(滋賀県彦根市金亀町1番1号)

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