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「抹茶を食べる」時代〔抹茶ブームをけん引する「食べる抹茶」〕 [食に関する情報]

抹茶ブームが続いています。このことは、抹茶の原料茶である碾茶(てんちゃ)の年間生産量の推移を見るとよくわかります。

宇治茶というブランド茶がある京都府が作成している「京都府年次別茶業統計」に、過去10年間(2008年~2017年)の茶種別荒茶生産量の推移が載っています。この統計数字を参照すると、2008年の碾茶の生産量が703トンだったのに対し、2017年のそれは約2.4倍の1,653トン(碾茶1,180トン・秋碾茶473トン)に大幅に増えています。

2017年の碾茶生産量1,653トンは、京都府が2015年6月に策定した「京都府茶業振興計画」で設定した2018年度の碾茶生産量目標1,450トンを大きく上回っています。






さて、抹茶ブームをけん引しているのは、茶筌を使って抹茶を点てる茶の湯用の抹茶需要ではなく、和洋菓子、飲料、料理などの原材料、すなわち加工用原料としての需要です。

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~ 2018年2月8日開催の笹屋伊織の女将塾「愛される所作~生成の会」で撮影。

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現在の日本人のライフスタイルにおいて、日常的に抹茶を飲む機会は限られていると思います。一方、抹茶を使った和洋菓子、飲料、料理などを食べる機会はかなり多いと思います。

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~ 抹茶ティラミス、2018年8月23日に静岡県掛川市の「茶菓きみくら」茶寮で撮影。

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~ モンテール「もちもちのどら焼(抹茶黒蜜)」。

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~ アンリシャルパンティエ「クレーム・ビスキュイ(抹茶)」。

茶筌で点てた「抹茶を飲む」時代から、「抹茶を食べる」時代に変わったと思います。






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