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名古屋観光案内所で入手できる「名古屋喫茶店ノ図2018」 [「名古屋の喫茶店」について考える]

日本の統計の中核機関である総務省統計局は2018年3月15日、「家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市※ランキング(2015~2017年平均)」を公表しました。このランキングを参照すると、年間喫茶代支出(2015年~2017年平均)においてトップになったのは前回(2014年~2016年平均)に続いて岐阜市がトップでした。

       2015年~2017年平均
 1. 岐阜市   16,013円
 2. 名古屋市  12,350円
 3. 東京都区部 10,195円
 4. 横浜市    9,665円
 5. 神戸市    9,216円
    全 国    6,282円

※2010年4月1日現在で政令指定都市であった都道府県庁所在市以外の都市(川崎市,相模原市,浜松市,堺市及び北九州市)。

2000年以降の家計調査の結果のデータが入手できる政府統計の総合窓口e-Statを利用して年間喫茶代支出額の推移を調べると、名古屋市と岐阜市がトップの座を毎年争っていることがわかります(2016年単年の喫茶代支出において横浜市に抜かれ3位となった名古屋市ですが、2017年単年で2位へ復帰しました)。

なお、年間喫茶代支出額の推移において特筆すべき事項として、東京都区部と横浜市が2016年と2017年の2年間、喫茶代支出額が1万円の大台に乗っていることを挙げることができます。

♪総務省統計局の家計調査について知りたい方は、→こちら



さて、家計調査による年間喫茶代支出が2015~2017年の3年間平均でトップだった岐阜市は、「岐阜市の地域資源である『珈琲・喫茶店』文化を広く発信し、観光誘客や販路拡大につなげることを目的として、『珈琲・喫茶店』文化をテーマにした地域振興活動を行う団体等を登録し、支援する制度」(岐阜市のホームページより引用)を2012年4月より設けています。

この制度が始まった当初は、制度を利用したイベントなどが行われたようですが、現在はこの支援制度を利用する団体等はなく、岐阜市における喫茶店をテーマとした地域振興は進んでいないと思われます。

  一方、年間喫茶代支出額が2位の名古屋市においては、喫茶店をテーマとした地域振興が積極的に行われています。たとえば、なごやめし普及促進協議会が選んだ「なごやめし20選」の中に喫茶店メニューである「鉄板スパ」、「小倉トースト」および「モーニング」の3つのメニューが選ばれています。

s_161114コメダビル①.JPG
~ 「名古屋の喫茶店」を代表する珈琲所「コメダ珈琲店」チェーンをフランチャイズ展開する株式会社コメダの本社ビル。同ビル1階に珈琲所「コメダ珈琲店葵店」、同じ敷地内に甘味喫茶「おかげ庵葵店」があります。

なごやめし普及促進協議会発行の「なごやめし飲食店ガイドMAP」を見ると、人気投票で選ばれた15品の「なごやめし」が載っており、「小倉トースト」と「鉄板スパ」の2品が入っています。

喫茶店に関しては、なごやめし普及促進協議会の構成員である公益財団法人名古屋観光コンベンションビューローが、名古屋の喫茶店ガイドマップ「名古屋 喫茶店ノ図2018」を発行しています。

s_180410名古屋喫茶店ノ図(2018).JPG
~ ゆったりまったりくるとげる、第二の自分ち「名古屋 喫茶店ノ図2018」。

この「名古屋 喫茶店ノ図2018」は、名古屋駅、金山総合駅および栄・オアシス21にある3ヶ所の観光案内所で入手できますが、発行数に限りがあるそうです。






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ハマコウ

岐阜や愛知の喫茶店文化は広く知られるようになりましたね。
by ハマコウ (2018-04-14 05:03) 

wattana

ハマコウさん、おはようございます。
珈琲所「コメダ珈琲店」チェーンの積極的な新店舗展開により、「名古屋の喫茶店」の全国的な知名度が上がったと思います。コメダが未だ進出していない都道府県は、青森県と沖縄県の2県です。
by wattana (2018-04-14 07:38) 

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