「あんみつ」について考える (その2) [甘いもの(和菓子・スイーツ・パン)]
<<< (その1)から続く <<<
~「あんみつ」について考える (その1)~ に書いた通り、
「みつ豆」に餡をのせた 「あんみつ」を考案したのは、
明治27 (1894)年創業の 「若松」だというのが定説です。
しかし、
「若松」が 「あんみつ」を考案した時期については
いろいろな説があります。
岡田哲・著 「食べ物起源事典」には次の記載があります。
中山圭子・著 「事典 和菓子の世界」には、
と書いてあります。
虎屋文庫 (株式会社虎屋)が編集した
「和菓子原材料展 『寒天ものがたり』」には、
と明記されています。
上記の3つの説のいずれも、
出所が明記されていないので、
信憑性が薄いと思いました。
そこで、
東京・銀座 「若松」について調べてみましたが、
ホームページは見つかりませんでした。
しかし、
「若松」がテナントとして入店している
ファッションビル 「銀座コア」のホームページを参照すると、
「若松」は次のように紹介されています。
上述した3つの文献とは少し年代が離れますが、
この準自己申告を信用して;
~「あんみつ」は、銀座・若松が昭和5 (1930)年に始めた~
説を採りました。
さて、
「みつ豆」に餡をのせた 「あんみつ 」は、
餡 (小豆)、蜜 (砂糖)、寒天などの
原材料を使っているので、
和菓子だと言えます。
しかし、
「あんみつ」を普及させたのは、
和菓子店ではなく
甘味処、甘味喫茶などです。
では、
甘味処、甘味喫茶、ファミリーレストラン、
そしてファーストフード店における
「あんみつ」を比べてみましょう。
まず、
京都の甘味処の
「あんみつ」です (順不同)。
~ 甘味処 「月ヶ瀬 高島屋店」で2012年2月15日 (水曜日)に撮った写真です。昭和元 (1926)年に京都・河原町で創業した 「月ヶ瀬 河原町本店」は5月で閉店し、祇園へ移転するそうです。「月ヶ瀬」のホームページを参照すると、「月ヶ瀬 祇園いちむら」として6月中旬にオープンする予定だそうです。
~ 京のちいさなあんみつ屋 「みつばち」の 「白玉あんみつ」です。「みつばち」は、自店で海藻を煮出して寒天を作っているそうです。2011年10月19日 (水曜日)に撮った写真です。杏がのっていました。
~ とてもアットホームな甘党茶房 「染井」の 「白玉あんみつ」です。毎週金・土曜日だけの営業です。2011年12月16日 (金曜日)に利用しました。
~ 名代豆餅で有名な 「出町ふたば」の向かい (河原町通をはさんで反対側)にある茶房 「いせはん」です。2011年10月27日 (木曜日)に利用しました。「みつばち」と 「染井」からそれほど遠くないので、「あんみつ」の3店舗ハシゴも可能です。
~ 地下鉄 「北山」駅から近い 「天引 (あまびき) 」の 「海のクリームあんみつ」です。このお店も海藻を煮出して寒天を作っています。プルンプルンな寒天でした。
次は、
喫茶店の 「あんみつ」です。
まず、
珈琲所 「コメダ珈琲店」の姉妹店、
甘味喫茶 「おかげ庵」の 「あんみつ」です。
名古屋スタイル・フルサービス型喫茶店の
「コメダ珈琲店」をチェーン展開している
株式会社コメダ (本社:名古屋市東区)が
甘味喫茶 「おかげ庵」を展開をしていることは
あまり知られていないかもしれませんね。
それもそのはず、
5店舗しかないからです。
~ 「おかげ庵」1号店の 「茶屋ケ坂店」 (1999年2月のオープン時は「おかげ」と呼称していました)で、2010年7月12日(月曜日)に撮った写真です。店舗においては、餡、蜜、寒天、フルーツなどの部品をガラス容器に盛るだけだと思われます。
次に、
京都の 「イノダコーヒ」の 「あんみつ豆」です。
~ 2012年3月7日 (水曜日)に 「イノダコーヒ コーヒーサロン支店」で食べた 「あんみつ豆」です。これはボリュームがありました。
喫茶店の次は、
ファミリーレストランの 「あんみつ」です。
ファミレスあんみつの最初は、
「デニーズ」です。
~ 2011年10月28日 (金曜日)に 「デニーズ 浜松葵東店」で食べた 「あんみつ」です。
次は、
「ガスト」 です。
~ 2012年2月18日 (土曜日)に 「ガスト岐阜茜部店」で食べた 「特製苺クリームあんみつ」です。
最後は、
麺類と甘味のファーストフード店
「スガキヤ」の 「白玉あんみつ」 (272.4kcal )です。
~ 2012年4月14日 (土曜日)に 「スガキヤ 柳津イオン店」で食べた 「白玉あんみつ」です。230円 (税込)。この 「スガキヤ」の 「白玉あんみつ」はよく食べます。「スガキヤ」を展開しているスガキコシステムズ株式会社のホームページに載っている主要食材の原料原産地情報を参照すると、「白玉」 (もち米粉/タイ)、「寒天」 (寒天/チリ・スペイン・モロッコ)、「黒蜜」 (さとうきび/中国)、「きな粉」 (大豆/国産)、「つぶあん」 (小豆/国産)となっています。
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~「あんみつ」について考える (その1)~ に書いた通り、
「みつ豆」に餡をのせた 「あんみつ」を考案したのは、
明治27 (1894)年創業の 「若松」だというのが定説です。
しかし、
「若松」が 「あんみつ」を考案した時期については
いろいろな説があります。
岡田哲・著 「食べ物起源事典」には次の記載があります。
ちなみに、あん蜜は、1923年 (大正12)の関東大震災後に、銀座若松の2代目が、人気の高いみつ豆に、さらに、アズキあんをのせ、黒蜜を白蜜に代えて創作したもの。 (同書438ページから引用しました)
中山圭子・著 「事典 和菓子の世界」には、
その後、関東大震災 (1923年)後の復興の気運のなかで、銀座の若松がみつ豆に餡をのせたあんみつを創案し、売り出したという。(同書16ページから引用しました)
と書いてあります。
虎屋文庫 (株式会社虎屋)が編集した
「和菓子原材料展 『寒天ものがたり』」には、
あんみつは銀座の若松が大正11年 (1922)に考案したという。(同書17ページから引用しました)
と明記されています。
上記の3つの説のいずれも、
出所が明記されていないので、
信憑性が薄いと思いました。
そこで、
東京・銀座 「若松」について調べてみましたが、
ホームページは見つかりませんでした。
しかし、
「若松」がテナントとして入店している
ファッションビル 「銀座コア」のホームページを参照すると、
「若松」は次のように紹介されています。
明治27年、現在の場所でしる粉屋として開業。2代目は昭和5年に「あんみつ」を考案し、徐々にそのアイテムを増やし現在に至る。店同様、3代にわたるお客様も多い。
上述した3つの文献とは少し年代が離れますが、
この準自己申告を信用して;
~「あんみつ」は、銀座・若松が昭和5 (1930)年に始めた~
説を採りました。
さて、
「みつ豆」に餡をのせた 「あんみつ 」は、
餡 (小豆)、蜜 (砂糖)、寒天などの
原材料を使っているので、
和菓子だと言えます。
しかし、
「あんみつ」を普及させたのは、
和菓子店ではなく
甘味処、甘味喫茶などです。
では、
甘味処、甘味喫茶、ファミリーレストラン、
そしてファーストフード店における
「あんみつ」を比べてみましょう。
まず、
京都の甘味処の
「あんみつ」です (順不同)。
~ 甘味処 「月ヶ瀬 高島屋店」で2012年2月15日 (水曜日)に撮った写真です。昭和元 (1926)年に京都・河原町で創業した 「月ヶ瀬 河原町本店」は5月で閉店し、祇園へ移転するそうです。「月ヶ瀬」のホームページを参照すると、「月ヶ瀬 祇園いちむら」として6月中旬にオープンする予定だそうです。
~ 京のちいさなあんみつ屋 「みつばち」の 「白玉あんみつ」です。「みつばち」は、自店で海藻を煮出して寒天を作っているそうです。2011年10月19日 (水曜日)に撮った写真です。杏がのっていました。
~ とてもアットホームな甘党茶房 「染井」の 「白玉あんみつ」です。毎週金・土曜日だけの営業です。2011年12月16日 (金曜日)に利用しました。
~ 名代豆餅で有名な 「出町ふたば」の向かい (河原町通をはさんで反対側)にある茶房 「いせはん」です。2011年10月27日 (木曜日)に利用しました。「みつばち」と 「染井」からそれほど遠くないので、「あんみつ」の3店舗ハシゴも可能です。
~ 地下鉄 「北山」駅から近い 「天引 (あまびき) 」の 「海のクリームあんみつ」です。このお店も海藻を煮出して寒天を作っています。プルンプルンな寒天でした。
次は、
喫茶店の 「あんみつ」です。
まず、
珈琲所 「コメダ珈琲店」の姉妹店、
甘味喫茶 「おかげ庵」の 「あんみつ」です。
名古屋スタイル・フルサービス型喫茶店の
「コメダ珈琲店」をチェーン展開している
株式会社コメダ (本社:名古屋市東区)が
甘味喫茶 「おかげ庵」を展開をしていることは
あまり知られていないかもしれませんね。
それもそのはず、
5店舗しかないからです。
~ 「おかげ庵」1号店の 「茶屋ケ坂店」 (1999年2月のオープン時は「おかげ」と呼称していました)で、2010年7月12日(月曜日)に撮った写真です。店舗においては、餡、蜜、寒天、フルーツなどの部品をガラス容器に盛るだけだと思われます。
次に、
京都の 「イノダコーヒ」の 「あんみつ豆」です。
~ 2012年3月7日 (水曜日)に 「イノダコーヒ コーヒーサロン支店」で食べた 「あんみつ豆」です。これはボリュームがありました。
喫茶店の次は、
ファミリーレストランの 「あんみつ」です。
ファミレスあんみつの最初は、
「デニーズ」です。
~ 2011年10月28日 (金曜日)に 「デニーズ 浜松葵東店」で食べた 「あんみつ」です。
次は、
「ガスト」 です。
~ 2012年2月18日 (土曜日)に 「ガスト岐阜茜部店」で食べた 「特製苺クリームあんみつ」です。
最後は、
麺類と甘味のファーストフード店
「スガキヤ」の 「白玉あんみつ」 (272.4kcal )です。
~ 2012年4月14日 (土曜日)に 「スガキヤ 柳津イオン店」で食べた 「白玉あんみつ」です。230円 (税込)。この 「スガキヤ」の 「白玉あんみつ」はよく食べます。「スガキヤ」を展開しているスガキコシステムズ株式会社のホームページに載っている主要食材の原料原産地情報を参照すると、「白玉」 (もち米粉/タイ)、「寒天」 (寒天/チリ・スペイン・モロッコ)、「黒蜜」 (さとうきび/中国)、「きな粉」 (大豆/国産)、「つぶあん」 (小豆/国産)となっています。
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お店に入ったら、あんみつ下さい。と言いたくなります。写真の4番目のあんみつとか食べたいです(笑
by もみじ (2012-04-25 08:49)
「あんみつ」3店舗ハシゴしてみたいですね~~!(^^)!
それにしても、サスガ京都ならでは!
by collet (2012-04-25 15:48)
こうして見てみるといろいろな餡蜜がありますね!
やっぱり甘味処の餡蜜は美味しそうです^^「天引」の海のクリームあんみ、寒天が食べてみたいです~来週京都に帰るので母と行きたいんですが・・・ダイエット中の母の許しが出るかどうか・・・(-0-;)
キャベツ焼きはキャベ焼きのことでしょうか??お好み焼きのアッサリ版のような・・・。
by リキマルコ (2012-04-25 16:31)
すがきやのクリームぜんざいが好きで時たま食べます。
名鉄百貨店の9階にあるあんみつをいつか食べに行き
たいので忘れないように覚えておきます。
by citron (2012-04-25 18:27)
あんみつという同じ名ですが、なんと多彩な。
こうして比べると奥が深いですね。
これは・・・自分なりに調べてみたくなりました^^)
by さる1号 (2012-04-25 19:09)
「海のクリームあんみつ」のベージュのアイスクリームのようなものは、やはりアイスクリームですか? ?(・_・*)
by ゆう (2012-04-25 20:18)
もみじさん、甘味処へ入ったら、メニューを見ないで 「あんみつ」を注文しています。
by wattana (2012-04-26 07:27)
collet さん、私は 「いせはん」と 「みつばち」の2店舗ハシゴをしました。
by wattana (2012-04-26 07:33)
リキマルコさん、京都の甘味処の 「あんみつ」は今回掲載以外にもあるので、未掲載分は後日載せる予定です。「天引」は一度は試したい 「あんみつ」だと思います。
by wattana (2012-04-26 07:35)
citron さん、「スガキヤ」の 「クリぜん (クリームぜんざい)」は私もよく食べます。
by wattana (2012-04-26 07:36)
さる1号さん、(その3)では、和菓屋が運営する茶房/カフェの 「あんみつ」をまとめてご紹介する予定です。そして、食材としては 「黒糖 (黒砂糖)」を取り上げます。
by wattana (2012-04-26 07:39)
ゆうさん、黒糖アイスだったと思います。
by wattana (2012-04-26 07:39)
天引 の海のクリームあんみつか、スガキヤのが私好みです^^
アイスやソフトがのってるのが好きです^^
by なまけもの (2012-04-26 08:51)
なまけものさん、ということは、お好きなのはクリームあんみつですね。
by wattana (2012-04-27 05:34)